10年後に仕事はある?『100万人に1人の存在』になれる方程式
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10年後に仕事はある?『100万人に1人の存在』になれる方程式

【マスターズインタビュー】奈良市立一条高等学校・藤原和博校長

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Jun 06, 2017 by The News Masters TOKYO Reporter

3 Lines Summary

  • ・将来的に「知的な仕事は奪われて、人間的な仕事が残る」
  • ・校長として生徒に伝えたいことは「100万人に1人の存在になろう」ということ
  • ・「3つのキャリアの掛け算」自分がどこに旗を立てるか?が大事

現在奈良市立一条高等学校の校長を務める藤原和博氏。民間企業のリクルートから東京都では初の事例となる公立中学校校長への転身した藤原さんが、マネジメント力で義務教育の場にさまざまな成果を残した足跡をたどりつつ、30代で発症したある病を機に働き方を見直したことについて振り返った。今回は、公立高校という新たな場での挑戦を選択した藤原さんが、ビジネスマン、そして生徒たちに伝えたいことについてタケ小山が迫る。

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「10年後、君に仕事はあるのか?」

藤原さんの新刊のタイトル『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社)を手にして、「ドキッとするタイトルですね」とタケは苦笑い。藤原さんは「これからの10年で、一番大きな社会変化は世界の50億人がスマホでつながるということです」と語る。

「スマホでつながるということは、映像や動画でつながる、つまり脳がつながるということ。さらにそこにAIロボットがつながっていく」

そうなると、今ある仕事の半分は無くなるか、あるいはAIと組んで進化していくことになるはずだ。

「一方で、新しく生み出される仕事もある」という。それは、人間が本来しなければならない仕事に行きつくのではないか?そのようなテーマでの授業や講演を藤原さんは各地で行っている。

「それって、どんな仕事なんでしょうね」と聞くタケに、「それは生徒たちにブレストさせて考えさせたいんですが…」と前置きをしたうえで、ヒントを与えてくれた。

「高度に人間っぽい仕事でしょう。頭をやさしくなでたり、ぎゅっと抱きしめたり。保育や看護、介護の現場での対応という仕事は残っていくと思う」

意外なことに、医者の診断業務は続々とAIに取って代わられているらしい。世界中の論文を読み込んで似たような症例を探し出して診断するといった仕事は、AIにはかなわないからだ。

「知的な仕事は奪われて、人間的な仕事が残る」と説明する藤原さん。手を使ったものづくりや、インスピレーションやイマジネーションを必要とする編集的な仕事、芸術的なもの、プロスポーツなど「人間の限界を超えていく姿を見せるようなものも残っていくでしょう」と語る。

「この本はね」と、藤原さんの目がいたずらっ子のように光る。
「高校生に向けて書いたようなふりをして、実はビジネスマンに、あなたの仕事はどうなの?と問いかけているんですよ」。

100万人に1人の存在になろう

藤原さんが、校長として生徒たちに一番伝えたいと思っている大事なことは「100万人に一人の存在になろう」ということだ。100万人に1人というのは、オリンピックのメダリスト級の希少性を持て、ということ。

ただし、と、こう続ける。

「オリンピックのメダリスト“級”でいいんですよ。なにもピラミッドの頂点に立つメダリストになろうと言っているわけではありません」

ひとつの世界で頂点に登ろうと思ったら、あとには屍が増える。誰にでものぼれる階段ではない。それよりも大事なのは「面で考えて、自分がどこに旗を立てるか?」だと言う。

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そして、「3つのキャリアの掛け算です」と説明する。

どんな仕事も、例えば営業の仕事も1万時間くらいやれば100人に1人くらいの存在にはなれるという。1万時間というのは期間でいえば、長くて10年、頑張れば5年くらいだ。

そこで100人に1人になれたら、次は別のキャリアを積む。生産技術でも、広告でも、経理でも総務でも。そこでまた1万時間頑張って100人に1人になれれば、掛け合わせて1万人に1人の存在になれる。さらにもう一つキャリアを積めば「ほら、100万人に1人になれるでしょ」。

その話を聞いて「シャンパンタワーをイメージした」というタケ。一つのグラスがいっぱいになったらあふれて順に次々と満たされる、そんな絵が思い浮かぶ、と。

もっと具体的な例を一つ挙げるとすれば、と藤原さんが話してくれたのはこんなお話。

「ツアーコンダクターの仕事は面白いけど、大変だしずっと続けていると飽きることもあるでしょう。ツアコンの世界で1万人に1人になるのは難しいし、なったからと言って年収がそんなに上がることもない。

だったら、100人に1人になれた時点で、犬系の仕事につくとします。トリマーでもブリーダーでも。いったん年収は下がりますよ、でも、そこでまた100人に1人になれれば、今度はツアコン×犬で、犬と一緒の旅の企画を立てて、自分が連れていくことができる。これはきっとニーズがあるから、収入アップにつながりますよ」

ここまでくれば最後の3つ目の掛け算も、あせらなくてもきっと発見できるはず。

ここでタケが嬉しそうにつぶやいた。

「僕も掛け算できていますね。玉打ちと、ゴルフ場経営、英語、ラジオパーソナリティ…」

藤原さんも「タケさんの場合は、最後のラジオの仕事でゴルフとは別のファンを作っているところが大きいですね、最高の三角形です!」とニッコリ。

どんな場所でもリーダー力を発揮して、多くの人を魅了してやまない藤原さんに、最後にこう聞いてみた。

「藤原さんにとって理想のリーダー像とは?」

それに、藤原さんはこう答えた。

「27歳くらいからずっとこう思ってきた。自分の上司は、世の中だ、と」

世の中を上司だと考えて、常に世の中との接点を大切に仕事している藤原さん。今後もますます大きなインパクトを世の中に与え続けるに違いない。

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「上司がダメなら、人生がダメに」藤原和博さんのインタビュー前編はこちら
https://www.houdoukyoku.jp/posts/12870

インタビューを音声で聞くには podcastで。
The News Masters TOKYO  Podcast
https://itunes.apple.com/jp/podcast/the-news-masters-tokyo-podcast/id1227381972

文化放送「The News Masters TOKYO」http://www.joqr.co.jp/nmt/ (月~金 AM7:00~9:00生放送)
こちらから聴けます!→http://radiko.jp/#QRR
パーソナリティ:タケ小山 アシスタント:小尾渚沙(文化放送アナウンサー)
「マスターズインタビュー」コーナー(月~金 8:40頃~)

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