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会話は「話し始めて“10分”」で決まる。おさえるべき3つのポイントとは

特集「40代からは『会話』で差がつく」第2回

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Jun 06, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・チームプレー重視の現代、ビジネスマンには「会話スキル」を求められる
  • ・まずは会話の基本、“誰が・何を・どのように”を抑えられているか確認
  • ・話し出す前には、まず「話のポイントや全体像」を伝える

“会話下手”で悩む人は、“話の切り出し方がわからない”“沈黙で気まずくなったらどうしよう…”などと、失敗に対する不安感で話す前から気が重くなってしまう場合が多い。そこで“会話は頭の10分を乗りきればうまくいく”と提唱する、第1回で取材した「話し方教室 青山コミュニケーションセミナー(ACS)」代表の栗原典裕氏にお話を伺った。

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“生の言葉”で語る人材が実績を上げる時代

検索すれば今や数々のセミナーがヒットする“話し方教室”。10年ほど前、そのニーズは企業の人事からの依頼が中心だった。しかし今その潮流に明らかな変化が見えると語る栗原氏。

「設立当初は、受講者は人前に出る機会の増えた60代の方が中心でした。あがり症克服目的でいらっしゃる方も多かったです。でも近年は30〜40代の働き盛り世代の個人の受講者の方が増え、職業も一級建築師の方やMBAをもつビジネスマンなど、いわゆるエリートの方が少なくありません」

そんな彼らが今なぜ、話し方を学ぶのか。栗原氏は、社会が求める人材の変化が影響していると分析。個人が黙々と頑張り成果を出すより、チームで協働して業績を挙げることが好まれる今の時代。たとえばIT業界では“どんなに技術のあるSEでも、人づきあいができなければ作業員で終わってしまいかねない”という話もあるそうだ。では縦横無尽にネットワークを築き、“伝わる”コミュニケーションを実現するためには、どのようなノウハウが必要なのだろう。

話し方は“誰が・何を・どのように”のかけ算

「たとえばスライドを使うプレゼンの場合、スライドをただ一方的に読み上げるだけだと相手に刺さらないし、情報共有もできません。私が講座でまずお伝えするのは“誰が・何を・どのように”という、話し方の3要素を大切にすることです。初めに自分が何者(誰)であるかの自己紹介をきっちりしてから、主題(何を)をはっきり伝え、さらに親しみのある表情やジェスチャー(どのように)をまじえながら話しを展開する。なんだ、基本じゃないかと思われるかもしれないですが、実際にはこれができていない方が多いのです。そしてこの3つがうまく機能すると相乗効果が生まれて、会話の成果がかけ算のように高まるのです」

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ちなみに“誰が”を大切にするには、自己紹介の際に“イメージの良い固有名詞”を用いたり、実績や専門性が伝わるエピソードを盛り込むことで、ひと味違うインパクトを残せるとのことだ。

“最初の10分”を乗り切るテクニック

さらに“伝わる”コミュニケーションの下地づくりとして、話し始めの“最初の10分”が大切だと栗原氏は力説する。そこで、会話が苦手な人におすすめしたい“初対面の人との会話をうまく乗り切るテクニック”を3つレクチャーしてもらった。


1)エンジョイ・スマイルイントロ(つかみの笑顔)

「初対面の10分ですべきことは、相手との距離感を縮めること。こちらは心を開いていますよというサインを“笑顔”で示すのです。目が合ったら相手よりも先に微笑む。それが呼び水となって相手も微笑みながら話しを聞く体制をとってくれます。しかし、ただ笑うのでは営業スマイルにとどまります。日常生活の中で家族や友人、ペットといるときなどの“自分が楽しんでいるときの笑顔”をイメージしながら、笑顔の練習をしておくとよいでしょう」

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2)ミステイクイントロ(失敗談で自己開示、親近感をアピール)

「自分の失敗談をお客に話せる営業マンは成績がいいといわれます。自分の弱みを見せると、相手は警戒心を急速に解くからです。たとえば私は道に迷いやすいので、初めての取引先では“実は極度の方向オンチなので迷うかと思ってましたが、御社はわかりやすい場所で助かりました”と場を和ませる工夫をしています」


3)プレビューイントロ(会話の流れを予告して相手の心構えをつくる

「人はゴールの見えない話題には気が重くなるもの。これから始める話しのポイントや全体像は、最初に伝えるよう心がける。すると相手の頭の中に道筋ができゴールのイメージもそろうので、会話のいい流れをつくることができるのです」


「ビジネスの現場では“1度食事をすると、その後の会議時間が1/3になる”なんてことも言われています。企業も社員のコミュニケーションスキルにメリットを見いだしている。もう2、3年すると、会話不足によって生じるムダな時間“コミュニケーションコスト”の削減が企業の課題になるかもしれません。会話は“頭の10分”と“話の切り出し方”で流れをつくるサーフィンのようなもの。決して難しいことはありません。スキルを使えば必ず効果が返ってくるので、恐れずトライをしてみてください」

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構成・文=谷畑まゆみ 
イラスト=さいとうひさし


プロフィール
栗原典裕(くりはら のりひろ)
1963年埼玉県生まれ。話し方教室 青山コミュニケーションセミナー(ACS)代表。一般社団法人ビジネスコミュニケーション技能振興協会代表理事。青山学院法学部卒業後、国際証券(株)に入社。その後、教育業界大手の栄光ゼミナールに転職、10年間で5000組以上の面接・面談を行う。2007年に青山コミュニケーションセミナーを設立、現在までの延べ受講者人数は7200人を越え、全国の大手企業や大学機関、医師会などでもコミュニケーション研修を実施中。著書『「気まずい沈黙なし」でどんな人とも話がはずむ! 会話のコツ』 (明日香出版社)のほか、8月中旬には最新刊『稼げる人が大切にしている話し方』 (明日香出版社)も発売予定。

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40代からは「会話」で差がつく
vol.2

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