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「意味のない雑談」しかできないビジネスマンは損をする

特集「40代から『会話』で差がつく」第3回

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Jun 07, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・雑談は“時間を埋めるもの”ではなく“相手との距離を縮める時間”
  • ・初対面の雑談は“相手が話したいことを見つける場”
  • ・共通の価値観や体験など相手のコミュニケーションの基盤になるバックグラウンドを見つける

“会話は誰にでもできる簡単なものだから、ちょっと頑張れば差がつく“と考える人は少なくないだろう。だが果たして今の自分の会話センスはOKなのか、実はアウトなのか。その線引きは自分ではなく、会話を受け止める他者の視点で客観的にジャッジしなければ見えてこないもの。まして“雑談は初対面の最初の気まずい15分を埋めるもの”くらいに考えているなら、あなたの未来は視界良好とは言えないかもしれない。シリーズ累計62万部のベストセラー『超一流の雑談力』の著者である安田正氏に、雑談の大切さとその極意を聞いてみた。

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人脈や運をつかめる量に差がつく“雑談”こそ難しい

「端的に言ってしまえば、雑談は“時間を埋めるもの”ではなく“相手との距離を縮める時間”です。井戸端会議のようにゴールや先の見えない雑談ではらちがあかない。ビジネスパーソンにとって、最終的に人脈につながるものでなければ意味がない。雑談できる力があるか否かで、おそらく50代以降の仕事人生はまるで違うものになるでしょう」

実績を積みさらなる成長・発展を目指したい人にとって、雑談力は重要な人脈づくりの足がかりになるものだと安田氏。そのためには何に気をつければよいのだろう。

「初対面の雑談は“相手が話したいことを見つける場”と捉えてください。たとえば大企業のトップと話すとき。こちらは高度なビジネストークをしなければと気構えますが、意外や意外、その方が乗ってくるのはお孫さんや健康の話題だったりします。そして先方の話しを引き出すためには、こちらが呼び水を出さなくてはいけません。“大阪って暑いですねぇ”から話題が浮かぶ人もいれば“大阪って食事が美味しいですよね”で思いつく人もいる。話しが展開したらじっくり聞く。会話はキャッチボールです。相手が心地よくなるようテンポよく相づちましょう。まずは“先方が20分楽しくしゃべった”実績をつくることに専念。雑談は人間関係をつくるために重要なのだと心得てください」

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確かに、初対面で“雑談”というイントロなしにいきなり本題を切り出すのはいかにも芸がない。まずは関係性をつくってからさりげなく商談を切り出せば、相手も耳を傾けやすくなるだろう。しかし雑談中、ただ漫然と盛り上がるだけではいけない。安田氏は“雑談の中でコンテクストをキャッチすべし”とたたみかける。

キャッチすべき情報は相手の価値観や体験、知識

「話の中から共通のコンテクストを発見すること。これが人脈をつくれる雑談のキモとなります。コンテクストとは共通の価値観や体験など、相手のコミュニケーションの基盤になるバックグラウンド。たとえば私と私のマネージャーは“仕事に手を抜くことが嫌い”です。するとその“共通の価値観”をふまえるだけで、仕事に関しては無条件で意思疎通がうまくいく。基盤が共有できると話がしやすくなるのです。そこまで来たら、次は雑談の先にお互いのメリットがあることを見すえながらしゃべりましょう。“雑談のゴール(目的)設定”です。これは自分の中だけで決めておきます。たとえば雑談から相手の困りごとをキャッチすることで、仕事の糸口が見つかることだってあるのです」

雑談力を上げる3つのトレーニング

実は小学生時代は極度のあがり症だった安田氏。なんとか会話上手になろうと一念発起、大学から社会人2年目まで70件以上もの結婚式の司会を引き受け続けた。何度も練習し、失敗や成功を重ねる中で、徐々に雑談力が培われたという。一流の話す力は一朝一夕では磨かれない。私たちが日々の中で少しずつ取り組めることは何か、教えてもらった。


1)まずは普段の倍しゃべること

「今日から“倍”しゃべりましょう。社内メールやチャットを常用している人は、それらをすぐに減らしましょう。隣りの席なら、話しかける。口でしゃべって伝える訓練をおこたらない。しゃべらなければ絶対に下手になります。話すことで得られるのは、欲しい情報やビジネスチャンスだけではありません。人を知り、自分を知ることにもつながるのです」

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2)ゴール設定してプランをたてる、意味ある雑談をする練習

「ノープランは失敗のもと。必ずゴール設定してプランをたてて。たとえば取引先の“困った話”からビジネスのタネが拾える。力ある上司の懐に雑談で飛び込むことで将来のサポートが得られるような人脈が広がる。部下に“相談しやすい上司”という信頼を獲得するベースを雑談でつくることだってできます。“何かあったら、僕のところに相談に来てね”と、何でも話せる関係性づくりをゴールに設定してみるのです」


3)“たとえ話”はつかみの極意。日頃からネタを用意しておく

「上手な雑談にはたとえ話が不可欠。私も今回、いくつかの例をまじえてお話してきました。たとえ話があると相手の理解を促進できるので、話しが早くなるのです。コツは直近で起きたできごとを落とし込むこと。日頃からストックしておくのがおすすめです」

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「雑談力は人間関係の質を高めます。コミュニケーションの上達はOSのバージョンが上がるのと同じでオールマイティな力になる。40代になったら、その後の人生で難しいのは自分を高めるチャンネルをもてるかどうか。力のある人物と出会えなければ人生の価値は半減します。仲間と飲むのも悪くないけど、偉い方と飲めばビジネスの話も進みます。人との交流による刺激で活性されて精神的にも若くいられる。雑談ひとつで人生の豊かさに差がつきますよ」

構成・文=谷畑まゆみ 
イラスト=さいとうひさし

プロフィール
安田正(やすだ ただし)
1953年宮城県生まれ。 (株)パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。一般社団法人コミュニケーション・マイスター協会代表理事。幼少時代からの恥ずかしがりや人生が変化したのは23歳の英国留学。英国の地でコミュニケーション能力を開花させ、大学卒業後は英会話学校営業として研修セールスで手腕を発揮。1990年に法人向け研修会社を設立し、現在に至る。『超一流の雑談力』、『超一流の雑談力「超・実践編」』(ともに文響社)など著書多数。

40代からは「会話」で差がつく
vol.3

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