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口角を上げて話すだけで「好感度の高い3000ヘルツの“声”」に。ルックスまで変わる「声磨きレッスン」

特集「40代からは『会話』で差がつく」第4回

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Jun 08, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・スマホやPCで“声を出さない”ライフスタイルが、声の出し方を下手にする
  • ・“腹式で声を出す”と血流が向上して脳も活性。小顔効果も!?
  • ・“いい声をつくる”のではなく“自分の声”を磨く

アメリカの心理学者、メラビアン博士の実験によれば、“人が受ける印象の割合は視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%を占める”とされている。つまり人の印象の約4割は“声”によって左右されると言えるのだ。“声の印象が変わればプレゼンや会議、スピーチや営業トークもうまくいく”と提唱するフリーアナウンサーの魚住りえさんに、“声”で得するためのレッスンを取材した。

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“声”で損をするのは、ネガティブなイメージ形成

「一般にビジネスシーンでは、“はい?”と相手に聞き返されてしまうような声の小さい方が損をすると言われます。一生懸命しゃべったのに聞き返されたら、思わず気持ちが萎えてしまい、“なんでもありません”と意見を引っ込めたくなりますよね。すると、“あの人は自分に自信がなくて消極的だ”とか、“社内で存在感が薄い人”などと、弱々しい印象がつくられてしまうのです」

声量が少なく弱いことの原因として、まず話すときの口の開け方が小さいことがあげられると魚住さん。声は口の中で共鳴して響くものなので、口の開け方が小さいと発音自体が聞き取れなくなる。声が小さく、聞き取りづらい、その2点で損してしまうということらしい。

「また、最近のコミュニケーションはスマホやパソコンに頼りがち。IT系にお勤めの方などは“今日、お昼どうする?”とチャットで打ち合わせるとよく聞きます。電話を使う回数も減っているのでしゃべる機会が減少し、人によっては、どんどん声の出し方が下手になってしまうのだと思います」

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“いい声”とルックスの不思議な相関

私たちが思う以上に印象のカギを握る声について、魚住さんは“声も見た目のひとつ”だと説く。

「絵でいえば額縁、もしくは人のファッションみたいな感じでしょうか。絵は額縁によって受ける印象が変わるし、人はファッションで印象が変わります。たとえば福山雅治さんの声は低音ですごく“いい声”です。でも、もし高い声だったらどうでしょうか。今とは違った展開になっているかもしれません。人気のある芸能人ほど見た目と声のイメージがマッチしている人が多いのです。そして声を磨くと、相乗効果でルックスも良くなっていくことがあるのです。みなさんもネクタイや靴選びに気を遣うのと同じように、声を良くすることにも気を遣ってほしいと思います」

たとえば“いい声の条件”とはどんな要素で、それはどのようにして磨くことができるのだろうか。

「実は高さはあまり関係なくて、声の艶や輝きで差がつきます。ガサガサした声より、つるっと輝きある声のほうが人の耳に聞き取りやすい。よく響く声も同様ですね。だからやっぱり、口を開けることはとても大切なんですよ。声帯自体はもって生まれた気質と同様、変えることはできません。でも鍛えればダイヤモンドのように声に艶が出て、輝きが増すものです。具体的なレッスンは3つ。腹筋を鍛えること、口の開け方を練習すること、しゃべるときに口角を上げることです。ひとつずつ説明しますね」

1)カウント腹筋
「大きな声で数字をカウントすることで、腹式呼吸と滑舌の両方が鍛えられます。まずは両足を軽く開いて立ち、両手はお腹に当てます。「イチッ、ニッ、サンッ、シッ…」と数を1から10までカウント。カウントした瞬間にお腹をグッと引っ込めて息を強く押し出し、すぐにお腹をゆるめます。1日1回、1から10までのカウントを休みを入れずに3セットくり返します。朝は声が出づらいものですが、カウント腹筋してから出社すれば、午前中の会議でもスムーズに話しやすくなると思います」

2)母音をクリアにする「アイウエオ」レッスン
「口の形をきれいに正しく開ける練習を行うことで、口を大きく開けられるようになり、母音を明確に発音できるように変わってきます。基本の口の形は次のとおりです。

【ア】上下の歯が少し見えるくらい、口を大きく丸く開ける
【イ】口の両端を思いきり左右に引っ張る
【ウ】口を少しだけすぼめて前に出す
【エ】イの形から下唇だけを下に下げる
【オ】アとイの中間程度に口を丸く開ける

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表情筋を意識してしっかり動かすことで、口が動かしやすくなり、頬もシュッと締まります。顔の筋肉を動かすことがキモなので、声を出さなくてもOKです。毎朝顔を洗ったあとなどの習慣にして」

3)口角を上げて好感度の高い3000ヘルツの音声に
「会議やミーティングなど、複数の人の前で話すときは、少し高い声のほうが印象が良くなります。両方の口角を上げながら声を出すと、好感度の高いやわらかな音声(周波数が3000ヘルツ)になり、より大勢の人の耳と心に届くと言われています。笑顔でしゃべれば見た目の印象もいいですし、声の見た目もよくなり、一石二鳥です」

「声を出すことは心肺を使う運動と同じです。血流がよくなりますし、腹式呼吸を意識することで副交感神経も優位になる。たとえばPC作業で半日誰ともしゃべらないで過ごしていると、表情も印象もどんよりとくすみます。人としゃべるために積極的に声を出すことで脳も体も活性し、それが精神的にもいい作用を生み出します。今回ご紹介した3つのレッスンは、早い人で1週間くらいで変化が体感できるので、ぜひ試してみてください」

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構成・文=谷畑まゆみ 
イラスト=さいとうひさし

プロフィール
魚住りえ(うおずみ りえ)
1972年大阪府生まれ。フリーアナウンサー、元日本テレビアナウンサー、ボイス・スピーチデザイナー。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。局アナ時代は報道、バラエティ、情報番組などで幅広く活躍。2004年に独立してフリーとして始動。ドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)で10年に渡りナレーションを務める。そのキャリアの中で培ったアナウンス技術をもとに「魚住式スピーチメソッド」を確立、相手の心に響く「音声表現」を指導する独自のレッスン法が話題となる。著書の『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』は15万部の大ヒット。“聞くこと”がより求められる今の時代を受けた続編として、『たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』(ともに東洋経済新報社)も好評発売中。

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40代からは「会話」で差がつく
vol.4

口角を上げて話すだけで「好感度の高い3000ヘルツの“声”」に。ルックスまで変わる「声磨きレッスン」(この記事)

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