睡眠不足の人が多いチームの末路とは?
ビジネスマンよ、寝よう
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睡眠不足の人が多いチームの末路とは?
ビジネスマンよ、寝よう

特集「睡眠改善委員会」第1回

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Oct 24, 2016 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・半数以上のビジネスパーソンが睡眠に満足していない
  • ・睡眠不足は個人やチームのビジネスの質を落とす
  • ・一人ひとりに合った睡眠方法を見つけることが大切

働き盛りのビジネスマンほど睡眠不足

団塊世代のビジネスパーソンが不眠不休で働いた高度経済成長期が終焉して約40年。僕たちの生活は豊かになった。が、睡眠のこととなると話は別だ。じつは多くの人が、未だに満足のいく睡眠を得られるに至っていない。

「NHKが実施した『国民生活時間調査2015』によれば、1日の睡眠時間の平均は7時間15分。1960年の8時間13分から約1時間も減少しています。また、2014年に経済協力開発機構(OECD)が世界29カ国を対象に調査した睡眠時間に関する調査によると、日本人の睡眠時間は韓国に次いで2番目に短いんです」

そう話すのは、睡眠コンサルタントの友野なおさん。もはや日本人の睡眠不足は、国民的な悩みと言っても過言ではない。

なかでも30〜40代の働き盛りの男性は、とくに睡眠不足に悩まされている。プロジェクトリーダーや管理職に就くことでストレスが増え、それが不眠へとつながるという。うつ病などを発症するのもこの年代が多いそうだ。

ホウドウキョクが300人のビジネスパーソンを対象に実施した睡眠に関するアンケート調査でも、「自分の睡眠に満足している」と回答したのは38.7%。また、「自分が睡眠不足だと思う」という問いに対しても62.3%がYesと答えている。加えて、その原因についても聞いてみたところ、次のような結果になった。

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昨今は、社会的にワークライフバランスの重要性が説かれはじめているが、それでも半数に近いビジネスパーソンが、仕事や勉強で十分な睡眠が取れていないのだ。

ひとりの睡眠不足がチーム崩壊を招く?

だが、現在のワークスタイルのままで理想的な睡眠を得ることができるかと問われたら、多くの人が口をつぐんでしまうだろう。ビジネスの世界で結果を出し続けるためには、睡眠の優先順位が低くなるのは当然のこと。優秀な人ほど多くの仕事に追われ、睡眠時間は削られていく。

とはいえ、そのまま十分な休息が取れない日々を10年20年と過ごしていけば、いつかは心も体も限界を超えパフォーマンスの低下につながってしまう。また、チームビルディングの観点でも睡眠不足は問題をはらんでいる。

「寝不足の人が多いチームは、リーダーへの信頼度が低いという研究結果があります。睡眠が足りない状態だと脳の前頭前野という部分の働きが鈍くなるので、スムーズなコミュニケーションが取れなくなったり、些細なことでイラッとしたり、また情緒不安定にも。すると人への思いやりや協調性が欠けていくので、チームの雰囲気は悪くなるばかり。また、単純ミスが増えるので業績にも影響が出る場合もあります」

そう友野さんは話す。個人としてもチームとしても、睡眠不足は百害あって一利なし。だからこそ、早いタイミングで睡眠に関する考え方を見直すべきなのだ。

睡眠の質を高めるために必要なこと

「忙しいビジネスパーソンこそ、効率的かつ、効果的に睡眠を取ることが大切です。そのためには、自分のできることからひとつずつはじめて、段階的に睡眠の質を高めていくのがいいでしょう」

とは、現役医師であり、医療経営コンサルタントも務める裴英洙さん。限られた時間のなかで仕事の質を向上させるのと同じように、睡眠の質も高めていくというわけだ。

そのためには、まず睡眠のメカニズムを知り、そして、それを最大限に活かすための睡眠の方法を探らなければならない。

だが、「睡眠には完全に正しい答えはない」と快眠セラピストの三橋美穂さんは話す。人間一人ひとりの体型や性格、嗜好が異なるように、最適な睡眠もそれぞれに異なるというのだ。無理な睡眠改善はかえって不眠を招く結果にもなる。

「眠らなければいけないという意識ばかりが先行すると、かえって疲れてしまうこともあります。まずは試してみて、合わなければやめる。その繰り返しのなかで自分だけの眠りの法則を見つけていくのがいいのではないでしょうか」

本連載では、残り4回の記事をとおして、最適な睡眠を得られるためのさまざまな方法を模索していく。しかし、それらはすべて選択肢であり、正解ではない。そこから取捨選択し、自分に合った睡眠スタイルを確立する。そのための一助になることを目指していきたい。

■取材協力者プロフィール

友野 なお
睡眠コンサルタント、株式会社SEA Trinity代表取締役、科学でわかる ねむりの環境・空間ラボ主催。順天堂大学大学院博士前期課程にて睡眠を研究。日本睡眠学会、日本睡眠環境学会に所属。著書に『ぐっすり深睡眠!疲れとり足首ウォーマー』(KADOKAWA)、『やすみかたの教科書』(主婦の友社)

裴 英洙
医師・医学博士、MBA。ハイズ株式会社代表取締役社長。現在も医師として臨床業務をこなしつつ、臨床の最前線からのニーズを医療機関経営に活かすハンズオン型支援を行なっている。著書に『一流の睡眠』(ダイヤモンド社)、『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社)

三橋 美穂
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。現在は、全国での講演や執筆のほか、ベッドメーカーのコンサルティングなど、企業の睡眠関連事業にも広く携わる。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100』(かんき出版)、『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA)

■調査について

調査方法:インターネットによる独自調査
調査期間:2016年9月16~20日実施
調査対象:全国の35~44歳の男性ビジネスマン300名
調査協力:ネオマーケティング

文=村上 広大(EditReal)
イラスト=浜名 信次(Beach)

睡眠改善委員会
vol.1

睡眠不足の人が多いチームの末路とは?ビジネスマンよ、寝よう(この記事)

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