Main 60db69de 5756 45ad a15a 269b8afcb7c5
“世界とつながらないFacebook” 「ご近所SNS」は日本で広まる?

「渋谷のラジオ」×「ホウドウキョク」コラボ企画

Default portrait
Jul 05, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・ご近所SNSが普及しなかった理由は二つ
  • ・1点目はマネタイズを先行したこと
  • ・2点目はスマートフォンが普及していなかったこと

ホウドウキョクと渋谷のラジオのコラボ番組(2017.06.27放送)。今回は実名制のご近所SNS「マチマチ」を運営する六人部(むとべ)さんに、サービスを立ち上げた理由と、今後の展望について伺った。

Ac0c006a a56f 4b04 8893 c40d43651dc3

ご近所限定SNS「マチマチ」とは

6bac0e7e 782d 47f2 aed4 c6cacbd4fe7d

―まず「マチマチ」とはどんなサービスなのでしょう?

六人部
一言でいうと、Facebookのご近所限定版。ご近所さん同士でコミュニケーションがとれるサービスとなっています。ユーザーはアカウント作成時に、自分が住んでいる町名も登録します。そこを起点として半径1〜5kmの範囲を選択して、当該範囲内の情報を取得することができるようになっています。

―実際には、どのような使われ方をするのでしょうか?

六人部
いまユーザーの中で1番多いのは子育て世代です。特にお母さん。私も子どもが生まれて感じたことですが、例えば「保育園はどこがいいのか」とか、習い事、小学校など、様々な情報を近所で探さなくてはならない。

でも、Googleだったり他のサービスで地域の情報を探すことが難しいので、そのような使われ方が多いですね。

―子育てで困った時に、ここに書き込むと誰かが助けてくれるということですね?

六人部
例えば、1〜2歳くらいの子どもたちのお母さんが「どこの保育園がいいですか」って言ったら、すでに子どもを保育園に通わせている先輩のお母さんが「ここがいいですよ」とかですね。

他にも、小学校や学童保育のことなど、先に経験している方が教えてくれる事例は特に多いです。

なぜ「ご近所」だったのか

255ec8d3 03ca 43a8 b739 a26aa2619e31

―どのような経緯で「マチマチ」を立ち上げたのでしょうか?

六人部
私自身が子どもを持ったことで、先ほどお話したような地域の情報を探す必要が出てきて、その時に、近所に知り合いがいないと結構不便なことが多いと感じました。
さらに、社会を見渡してみると数年前に流行った言葉で「無縁社会」って言葉がありますけど、近所に「縁」がなくなってる人が社会に増えているのではないかと。

私も神奈川県の横浜から東京に移り住んでいるのですが、家族が近くにいませんし、昔から住んでないので「地縁」、地域に知り合いがいません。そこで、社会にとって大きな課題を解決したい、ご近所の人々とのつながりを通じて、地域の課題を解決したいと思ったのがきっかけです。

202fcced 6114 41b4 8fbe be432095a7ff

ご近所SNSの海外事情

―ご近所SNSの先行事例として、海外でもNextdoorなどがありますが、世界的にはどのような状況になっているのでしょうか?

六人部
Nextdoorが一番有名で上手く行ってるんですけど、実はアメリカ、ヨーロッパ、中国、色んな地域にも同じようなサービスが出てきています。その理由を紐解いてみると「都市化」がやっぱり1番大きな要因かなと。どこの国でも、都市に集まって住むようになると、先ほどと同じような経緯で縁が無い人たちが増えているんです。

中でも一番上手くいっているNextdoorというアメリカ発のサービスは、2010年に設立し、いま時価総額で1千億円を超えていますし、利用者数は月間で1億人くらいです。

使われ方は、我々と非常に近いところもあるんですけど、アメリカだとベビーシッターとか、ペットのシッターとかリペアマンに関する質問が多いようです。アメリカは持ち家が多いので修理やリフォームを頼むのはどこがいいのか相談するんです。

あとは防犯や防災です。警察署や消防署がNextdoorを使って注意喚起を促すとか、住民同士で「うちの前にちょっと変な人がいたんで皆さん気をつけましょう」とか、そういった使われ方をしています。

海外のサービスを見ると「調味料を貸し合う関係がいいよね」とか、そういったメッセージが書いてあったりもしますね。

0c7f8cda df1d 4c43 8a26 486f8a5aadd3

大手企業が失敗を重ねた「ご近所SNS」。その理由とは?

―「マチマチ」のようなご近所SNSは、これまでも大手インターネット企業もチャレンジしてきた領域です。にもかかわらず、FacebookやTwitterのように浸透しなかったのは、何が問題だったのでしょうか?

六人部
たしかに、インターネットが出てきてから日本でも「ご近所さんを探せ」「まちBBS」、その他にも様々なインターネット大手企業が、地域向け掲示板を作ったり、情報を配信していくサービスをやってきました。しかし、そのほとんどがうまくいってないんですよね。

私なりに取材や分析をしてみると、理由は大きく2つ挙げられます。

1つは最初からマネタイズをしようとした。ユーザーがいない時から広告を入れたりしていたので、なかなかうまくいかなかった。

あとは上場しているような大企業だと、上の方から詰められるんですよね。「これはいつ収益化するんだ!」とか。ただ、地域に特化したサービスなので、InstagramやSnapchatのように、一晩でドンとユーザーは増えないので、そこが合致しなかったというのが1つ。

もう1つがスマートフォンの普及。ローカルな地域の情報って「家に帰ってパソコンを立ち上げて投稿するか?」というと、そうではないと思っています。それよりは歩いてて、ふと気づいたことをスマートフォンで投稿するのが行動としてあっていると。

つまり、今ほどスマートフォンが普及していなかったこと。この2つが主な要因だと思っています。

「マチマチ」は大手企業と同じ轍を踏まないのか?

353fa79b 033a 4438 bf38 d270294fdc36

六人部
我々の場合はスタートアップで、投資家にも「このビジネスは時間かかるよ」と言っていて、そういったやり方に納得してもらっています。だから「すぐマネタイズしろ!」みたいなプレッシャーを受けることはありません。

それに加えて、FacebookやInstagramなどのSNSが一般の方にも普及してきているのは大きいです。ITに詳しくなくてもInstagramは使うという人はたくさんいます。そういった土壌が出来上がっているという点が、我々の「マチマチ」がうまくいく理由になると考えています。

先ほど出てきたNextdoorは3年後には売上1,000億円を超えてくるという話もあり、市場自体は確実にあります。

サービス規模の拡大に関して、我々はグロース(ユーザーの獲得)の前段階が重要だなと思っていて、スタートアップ業界の方には釈迦に説法ですけど、いわゆるプロダクト・マーケット・フィット、自分たちのサービスを好きになってくれるユーザーを探す段階を大切にしています。サービスを開始して1年くらいですが、使い続けてもらえるサービスを作るのが一番難しくて、そこにリソースをかけ続けています。逆にそこさえクリアすれば、グロースは勝手に始まるんじゃないかなっていう気がしてますね。


マチマチ
https://machimachi.com/

渋谷のラジオ×ホウドウキョク SPコラボ番組アーカイブ(音声)
https://note.mu/shiburadi/n/n883278d588b6

朝活プロジェクト
vol.8

“世界とつながらないFacebook” 「ご近所SNS」は日本で広まる?(この記事)

5.0

→ 一覧へ

App icon

ホウドウキョク

ニュース

Fuji Television

Appstore badge

Google play badge

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

Default portrait
ホウドウキョク編集部
Reporter
Thumbnail 482bc1e4 082b 4739 a331 48fc8d8c175f
サプライズ企画募集…まさかの応募者ゼロ。しかし、ついに!
4 hours ago
3.0
editors room
Reporter
Thumbnail 55f4b41b 2257 44db 98e2 827e278f7b8a
闘会議から五輪へ?!日本初のプロゲーマーになれる5ゲームが決定
Dec 13, 2017
5.0
editors room
Reporter
Thumbnail cbbec939 cd1f 4608 9b88 c6a300111c14
羽生永世七冠の強さの源を垣間見た「出し惜しみをしても機会を逃してしまうだけ」
Dec 13, 2017
4.5
editors room
Reporter