現金はさようなら?今後決済の覇権を握るのは“電子マネー”
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現金はさようなら?今後決済の覇権を握るのは“電子マネー”

特集「未来はどうなる?買い物のカタチ・買い方のカタチ」第1回

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Jul 10, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・現金決済派が半数以上!スマホ決済には抵抗アリ
  • ・ビットコインは決済に向かない?メリット・デメリットとは
  • ・覇権は「電子マネー」!?アイデア次第でさらに便利に

Googleは、Gmailアプリによる決済手段の提供をスタート(米国・Android版のみ)。1タップで送金が可能になった。その他、キャリア決済などの代替的決済、コンビニでのビットコイン決済など、決済の方法はいよいよ多様化しつつある。さて、未来の日本における決済の主流を握るのは、どんな決済方法なのだろう?

およそ半数が「現金派」で優勢!スマホ決済はセキュリティ面で不安も

様々な決済手段が登場しているが、現状、主流はどれなのか?博報堂が今年1月に発表した「『お金』に関する生活者意識調査vol.1」を参考に見ていこう。

本調査では、1カ月当たりの使用金額の決済手段別比率を見ることができる。その結果は、以下の通り。

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また、同調査では「スマートフォンに財布機能を集約する意向があるかどうか」、「スマートフォンでの支払いに情報流出リスクを感じるかどうか」も結果が出ている。

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スマホ決済といえば、「Apple Pay」「楽天スマートペイ」「Coiney」などが有名だろう。スマホさえあれば財布を持たずに済むので、利用したいと考える人は多いのかと思ったが、意外にも31.4%と少なめ。

また、やはりセキュリティに不安を覚える人は多いようで、83.4%もの人がスマホ決済での個人情報の流出を懸念している。

上記の結果から、様々な決済手段がある中で現金派が半数以上であることと、スマホ決済への抵抗がある人が多いことを考慮すると、まだまだ現金決済が主流といえそうだ。

現金・クレジット・電子マネーなど…
それぞれのメリット・デメリットとは?

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では、様々な決済手段がある中で、どうしてまだまだ現金派が多いのだろう?それぞれ特徴を知ることで何か答えが見えてくるかもしれない。そこで、いくつかの決済について、メリット・デメリットを消費生活ジャーナリストの岩田昭男さんに話を聞いた。

【現金】
メリット…その場で決済を完了できる、支払い能力に応じて買い物できる、堅実な日本人の性格に合う
デメリット…持ち歩く手間がかかる(特に小銭)

【クレジットカード】
メリット…代金を後払いにできる、ポイントがつく、支払いの履歴がわかる
デメリット…支払い時のサインや作成時の審査など手間がかかる、カード犯罪に巻き込まれるなど潜在的なリスクが高い、自分の財産ではなく「借金」をするようなものなので使い過ぎる可能性がある

【ICカード(電子マネー)】
メリット…かざすだけなので決済がスムーズ、先に入金するため使い過ぎる可能性は少ない、サインや暗証番号の入力の必要がない、少額の支払いにも向いている、スマホでの管理も可能
デメリット…盗難や落とした場合補償がないこともある、一度チャージしたら原則換金できない

【ビットコイン】
メリット…送金の面では銀行を介さずに取引できる
デメリット…利用できる店舗がまだ少ない、投資案件としての役割が強く一般人にはリスクが高すぎる

このようにそれぞれ異なる特徴をもっているが、やはりセキュリティ面や支払いが後に回ってしまうことへの不安が、現金派優勢の要因といえそうだ。

また、最近話題のビットコインについては、決済の面で考えるとまだまだデメリットが多いよう。しかし、岩田さんは「使い方次第」という。

「例えばSuicaなどの電子マネーなら、基本的には貨幣・通貨といった仕組みのもとに成り立っています。しかし、ビットコインは、どこが保障してくれるのかもわからず、実際投資案件としての役割のほうが強いです。一般人にはまだまだリスクが高すぎるため、話題にはなるかもしれませんが、そこまで浸透しないと思います。どこかの国が採用して運用するとか、何らかのメディアの共通通貨にするとか、使い方次第では化ける可能性は、大いにあります」(岩田さん、以下同)

まさかの「電子マネー」が一歩リード!?
長所を生かし合えば可能性は無限大

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では、それぞれの決済の特徴やユーザーの動向を鑑みて、今後覇権を握るのはどの決済手段なのだろうか?岩田さんいわく、「電子マネーだと思います」とのこと。その理由とは?

「スマホの普及率から考えると、スマホ決済は強いように感じますが、やはりセキュリティ面では不安が残ります。電話機能にメール、音楽、ゲーム、スケジュール管理とあれもこれも入っているのですが、そこにお金も入るとなると情報流出の恐れが出てくるので、やはり電子マネーにまとめた方が無難です。ただ、問題は加盟店との関係でしょう。クレジットカードは盟主のビザ、マスターが、銀行と組んで世界の加盟店を仕切っているので、安心できます。それに対してスマホ側は、加盟店とのルート作りに着手したばかりで、ハンデがあります。しかし、『Apple』が非接触IC技術『Felica』を認めたいま、電子マネー『iD』『QUICPay』を活用すれば、クレジットカードのネットワークに頼る必要もなくなっています。その場で、決済が完結するという現金に近い役割を持ち、クレジットカードのデメリットを補い、『Felica』の技術を取り入れている電子マネーが、その意味では、最も安心で便利なツールといえるでしょう」

しかし、「今後各々の決済手段が現状持っている技術やネットワークをお互いに活かしあえば、可能性はどんどん広がっていく」とも。

つまり、例えばの話だが、電子マネーが持つ「FeliCa」の技術とクレジットカードが持つネットワーク、スマホ決済の普及率など、それぞれの良い面をミックスしていけば、より人々の生活に寄り添える決済手段ができあがるということ。

岩田さんの予想では、現状電子マネーが一歩リード。しかし、これからも発展していくであろうデジタル技術やセキュリティ技術。将来は、まだここにはない新たな決済手段が、覇権を握っているのかもしれない。

■取材協力
岩田昭男
http://iwataworks.jp/

取材・文=明日陽樹/考務店
イラスト=タナカケンイチロウ

未来はどうなる?買い物のカタチ・買い方のカタチ
vol.1

現金はさようなら?今後決済の覇権を握るのは“電子マネー”(この記事)

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