自動運転車はテロを起こすか? 落合陽一が考える「次世代通信5Gの世界」
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自動運転車はテロを起こすか? 落合陽一が考える「次世代通信5Gの世界」

<LivePicks>毎週水曜は落合陽一さんと語る「Weekly OCHIAI」

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Jul 13, 2017 by LivePicks Reporter

3 Lines Summary

  • ・スマホは4Gのもの、5Gでは新しいデバイスが生まれる
  • ・自動運転車のためのソフトウェア開発競争が始まる
  • ・映画「ワイルドスピード」のような車のハッキングのリスクは少ない

2020年のスタートを目指して開発が進められている次世代通信5G。言葉は知っていても、実際に何がどう変わっていくのか知らない方も多いのではないか。

日本が世界に先駆けて始める5Gで我々の生活がどう変わるのか。“現代の魔法使い”の異名を取る筑波大学学長補佐・助教の落合陽一さんに、NewsPicks佐々木編集長が、変化とリスクを聞き出した。

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5Gで空間が共有される

佐々木:
次世代通信5Gへの変化によって、今後何が起きるか教えてもらえますか?
 

落合:
いくつかありますが、一つ大きいものは「空間の共有化」です。
現在のスマートフォン(4G)は二次元伝送のための装置の一つだと思うんです。つまり、ここで画像を取って送ると、動画サービスだとか、スナップチャットとかツイッターに画像を送るみたいなことができるようになってきました。

5Gになってくるとアプリケーションのほうが課題になってきて、どういうアプリケーションを作ったら5Gの環境を生かせるのか考えないといけない。そうなると一番重要になってくるのが、5Gを使って空間をどうやって共有するか。例えばリモートワークしたり、中継したりとか、空間をどうとっていくか。空間自体を閲覧するデバイスとしては、スマホが適していないので、デバイス自体が変わっていくんだろうと思います。

 
佐々木:
空間伝送というのがイメージ湧きにくいんですが、例えば会議をするのも変わるんですか?

 
落合:
会議をする時に今はスカイプの画面などを置いて会議をしていると思いますが、全員ゴーグルになっていたとしたら、会議をする相手が普通に目の前に見えると。5Gの速度感で、ゴーグルのようなモバイル端末でできるというのはすごく大きい。そういうデバイス自体が5Gをうまく使えるようになる革新があるんじゃないかと思います。


佐々木:
こういう番組も落合さんがこの場所にいなくてもできるということですか?

 
落合:
そうですね。この場所にいなくても出られるようになるし、閲覧側もそこに立ってるように見えるようになるんじゃないかと思います。実際にそうするために高速化してると考えるのは、次世代のデバイスを考える際にすごく重要なことかなと思います。


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自動運転車でソフトウェア開発の競争が生まれる

佐々木:
二つ目の自動運転とは具体的にどういうことですか?

 
落合:
現在の自動運転はオフライン自動運転です。どういうことかというと、プログラムが書いてあってそこで動いている形のものです。今後は5Gを使ってオンラインで処理するということが可能になってくるので、そこは一つキーワードになると。

さきほど言い忘れたが、情報の転送速度が遅延がない速度になるとすると、情報処理を身の回りのものでするメリットがほとんどないんです。今この放送をスマートフォンで見ながらスマートフォンが熱を持ったりしているかもしれませんが、5Gがあればスマートフォン側で処理をしないでストリームを受けるための機械となれるんです。処理側はサーバーでやればいいとか、ある程度デバイスについては思い切って割り切れるわけですよ。

そうなると今後低消費電力につながったりとか、車自体のアップデートは難しいにしても、通信先でどう動いているかの対比関係をうまく作るというのはすごくあり得る話だと思います。


佐々木:
5Gが自動運転に入るとどういうメリットがあるんですか?たとえば事故が減るとか?


落合:
まず車間コミュニケーションがすごく発達します。今は車に取り付けられたセンサーで車間コミュニケーションをやろうとしていますが、5Gが入ればお互いがどういう状態で走っているのかというのがわかるので、お互いの車のデータを通信しあえるんです。そうなると事故がすごく減ります。

また自分の位置を特定するためのスラム、つまり環境をどう認識するかです。この処理はかなり重たい処理になりますが、その処理を空間サーバーで出来るようになったり、基地局側とかそれより遠方のクラウドで出来るようになるので、それはすごく意味があることです。つまり車の周りの環境を認識するための補助ソフトというのが今後開発されるようになるんです。

今テスラの株価が非常に上がっていて、トヨタを超えると思うんですけど、それはテスラがソフトウェア企業として市場の期待感が高く、新しいソフトウェアの開発をやれるんじゃないかという期待感があるから、株価がすごく上がってるんじゃないかと思います。そういった自動運転のソフトウェア転送の速度がものすごく上がってくるのは期待感があります。



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自動運転車のリスクはハードウェアがハックされること

視聴者からの質問:
自動運転車がサイバー攻撃される可能性はどれくらいありますか?

 
落合:
5Gになると、むしろ逆にサイバー攻撃されるような認証をすごく減らすことができると思います。

現在の開発されている自動運転車を狂わせるっていうのは実は結構簡単かもしれないです。それはセンサーの位置がわかっていたら、どこをだますのかという話になってくるじゃないですか。現実には通信がハックされるよりもハードウェアをハッキングされるほうが怖いんです、そういうものって。

ハードウェアのハッキングは非常にあり得ると思っていて。センサーをだましてみるとか、そういうような悪意のあるコードを送るものを車にガチャっとつけられたらどうするのと言われたら、まだ対応結構難しいと思います。。

 
佐々木:
映画「ワイルドスピード」の最新作では車がハッキングされて街がぐちゃぐちゃになりますが、そういうリスクは無きにしも非ずなんですか?
 

落合:
現実的にあり得る可能性が高いのはハードウェアハックですね。5G回線が傍受されることは実際そんなにないと思うんですけど、ハードウェア的にハックされたときにどうするのかを考えないといけません。今の時代は、車の窓ガラスを割って中から鍵を取って車を運転されてしまったりするじゃないですか。同じような感じで、事故を起こす自動運転車を作ってしまうテロみたいなものは起こるかもしれません。

しかしそれは戦い方があるんです。そういう事が起きた時に、車内の状態とか車外の状態をモニタリングして、それを空間伝送してちゃんと制御できるようにするというのはすごく重要なことだと思いますね。



5G通信で東京オリンピックの見方が変わる?遠隔手術が可能に?そこには大ビジネスチャンスが。
全アーカイブ動画はこちらから
https://www.houdoukyoku.jp/archives/0029/chapters/28910

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