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「インドの医療アプリ」が安心便利で何もかも革新的だった
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「インドの医療アプリ」が安心便利で何もかも革新的だった

問診から診断終了まで30分以内!採血検査から薬の宅配まで対応する充実のサービスに佐々木俊尚も驚いた

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Jul 27, 2017 by FLAG7 Reporter

3 Lines Summary

  • ・問診→診察→処方箋発行→薬の宅配もOK
  • ・料金は平均2ドル!たったの30分以内にすべて終わる
  • ・これから全世界に輸出されるかもしれない 
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毎週火曜日は、スカイプ中継で世界各地からスタートアップ企業の最新テックシーンを教えてもらう「ワールド・テック・リポート」。今回はシンガポールから、東南アジアやインドに特化して起業直後のテック系スタートアップに投資しているリブライトパートナーズ代表取締役の蛯原健さんに、ある意味 日本より未来的なインドのサービスを紹介してもらう。

お医者さんが診察して薬も届けてくれる

蛯原:
今回ご紹介するのは「DocsApp」という、名前の通りドクターに診てもらえるモバイルアプリです。

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蛯原:
インド工科大学の法学部と医学部を出た非常に優秀な2人が立ち上げた会社がリリースしました。ちなみにインド工科大学は、グーグルCEOのサンダー・ピチャイや、サン・マイクロシステムズを立ち上げたキャピタリストのビノッド・コースラなどを輩出した、とても有名な大学です。「DocsApp」はそのダブルディグリー(複数学位)である2人のチームが始め、今や毎日数万件の問診をオンライン上で行っているんです。

佐々木俊尚:
ドクターに診てもらえるとは、どこまでスマホでできるんですか。例えば問診はチャットか何かでやるんでしょうか。

蛯原:
日本では、数日前に規制緩和が発表されましたが、それでもなお いろいろな規制がありますよね。しかし、このアプリは全部やります。お医者さんにかかるところから、診断書を出し、薬はeコマースで送ります。例えば採血する場合は、採血キットが届くので、それを提携の病院に送ると結果が郵送で帰ってくる。そういうサービスを行っています。

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新美有加アナウンサー:
採血も自分でするんですか?

蛯原:
そうです。

佐々木:
人間のお医者さんとはネットでやりとりするんですか?

蛯原:
病院に行くとまず最初に問診票を書きますが、その部分がAIチャットボット化されています。熱は何度ですか?とか、どこが痛いんですか?とか、今何かお薬飲んでますか?とか、そういうものは全部チャットボットで対応する。そうすると、実はその時点で7割くらい病気は判明できるんです。さすがにそれだけで診断するのはインドでも法律的によろしくないので、登録している1000人のお医者さんとリアルに繋ぎます。テキストチャットや、ボイスコールしたい人はそのままアプリで電話することができます。

すべてにかかる時間は30分以内

佐々木:
最初の問診から処方箋がでるまで、どのくらいの時間がかかるんですか?

蛯原:
30分以内をコミットするとしています。

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蛯原:
私の会社メンバーで、娘がちょっとお腹が痛いというのでインドの病院に連れて行った人がいるんですが、そもそも夜中はやっていなかったり、渋滞で1時間かかったり、病院でも2~3時間は平気で待たされる、というような状況だったというんです。一方、この会社は申し込んでから診断が終わるまで、実際に30分内に終わっています。

新美:
でも薬が届くまでには、やっぱり時間がかかるんですよね。

蛯原:
急ぐ場合は、オンラインで出した処方箋をドラッグストアに持っていけば、そこで買うことができます。それ以外では、提携してるオンラインのドラッグ販売会社から届きます。

佐々木
すごい便利ですね。それだったら日本より便利なんじゃないかな。

蛯原:
そうなんです。日本の場合はもう病院がたくさんあってリアルなインフラが整っているために、いろんなしがらみがあったりして、新しいサービスが出てくるのは なかなか難しくなります。
逆にインドの場合、1時間かけて行って3時間待つような状態なので、革新的なサービスが出てくると、ものすごい短期間で流行ります。

こういう現象は「リープフロッグ」と呼ばれていて、最近のインドなどでよく起きています。直訳すると「蛙跳び」という意味で、まさに「DocsApp」はその典型だと思います。

安全面・価格面も革新的

蛯原:
このサービスが本格的に始まったのは2年弱前でして、今では毎日数万の問診を処理するまでに成長しました。

佐々木:
病院が何十個分かの規模感があります。そもそもインドの医療は市場規模がむちゃくちゃ大きいんですよね。

蛯原:
人口は日本の約10倍なので、病院の問診部分だけでも4兆円市場と言われています。

新美:
誤診の心配はないんでしょうか?

蛯原:
重大な病気が疑われる場合は、提携している病院でちゃんと対面して診察や、あるいは精密検査を受けることになります。提携の病院は国内に3000ほどあります。

新美:
それなら結構 安心ですね。

佐々木:
インドに健康保険はあるんですか。

蛯原:
ありますが、登録率は極めて低いです。一桁%だと思います。

佐々木:
「DocsApp」の利用料はいくらなんですか?

蛯原:
科目によって違いがあるんですが、平均すると現在約2ドルぐらい。日本円だと230円ほどです。

佐々木:
安いですね。

新美:
それはインドの相場と比べても安いんですか?

蛯原:
若干安いです。やはり集客などにかかるミドルマンカット(中間業者を排除する)した料金になっています。

佐々木:
なるほど、「DocsApp」は健康保険が普及してなくて病院も少ない巨大市場インドで、医療の世界を一気に進化させるすごい可能性を秘めてますね。

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「DocsApp」が目指す未来

蛯原:
今「DocsApp」では、インドでトップのAIサイエンティストといわれる教授を社外取締役に招き、将来的にAIチャットボットだけですべてが完結するサービスを目指しています。

佐々木:
利用者が増えれば増えるほどデータが蓄積されて、さらにAIの高度化が期待できますからね。

蛯原:
やっぱりインドのような10数億人の市場で社会実証実験のようなことができるのは、非常に大きなアドバンテージでもあると思います。

佐々木:
日本とかにも展開してくれるといいんですけど、規制が多いからやっぱり難しいですかね。

蛯原:
我々は「リバースイノベーション」と呼んでいるんですが、新興国で特異的に発展するこのようなビジネスが、先進国に逆輸出されて、世界的なスタンダードになる事例がいくつかあります。おそらく今後「DocsApp」も、そういう可能性が出てくるのだろうと思います。

佐々木:
ありがとうございました。

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佐々木
すごいよね、驚きました。日本は置いていかれるよ。

新美:
確かに風邪ぐらいの病気で処方箋が出るまで30分で終わるんだったら働いてる人とかにいいですよね。

佐々木:
本当だよね、素晴らしい。

FLAG7 7/25放送分より番組アーカイブ
https://www.houdoukyoku.jp/archives/0009/chapters/28975

ワールド・テック・リポート
vol.10

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