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炎上しやすい人に見られる特徴は?大人が知るべき、炎上回避マネジメント

特集「炎上を科学する」第5回

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Sep 01, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・SNSほど、その人のキャラクターが丸裸になる道具はない
  • ・メッセージ・文章は驚くほど相手に伝わらない
  • ・大人の世界に「プライベートなSNS」は存在しない

「その投稿、自宅の玄関ドアに貼れますか?」。そう語るのはグリー株式会社「社会貢献チーム」マネージャ小木曽健氏。「ネットで絶対に失敗しない方法」をテーマに、日本全国さまざまな場所で年間300件以上の講演を行なっている。前回に引き続き、小木曽氏に炎上を回避するためにどのようにSNSを使うべきか聞いた。

炎上を起こしやすい人には特徴がある

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――炎上を起こしやすい人の特徴ってありますか?

小木曽:
『負けず嫌い』『ゴメンと言えない』『プライドが高い』。このようなキャラクターの人は炎上やトラブルを起こしやすい人物だと思います。SNSの対人トラブルって、自分が投稿した内容に対して誰かが反論してきた時に、『なるほどねー』と返せば終わるケースが、実はほとんどです。しかもたいてい『自分は、それが好きか嫌いか』という、最終的に『人それぞれだよね』で終わるような話だったりします。

でも、互いの違いを認められなかったり、攻撃的な返答をしたりすることで、みっともないケンカや大勢を巻き込んだ炎上に発展するケースはよく見られます。

――普段は温厚な性格なのに、SNSの中だと気が強くなる人っていますね。

小木曽:
むしろそれが、その人の本当の姿かもしれません。SNSほど、その人のキャラクターが丸裸になる道具はありませんから。よくSNSは匿名性の高い場所だなんて言われますが、私はその逆だと思っています。

SNSやネットで発言する時って、実は誰もが一人ぼっちです。まわりに人がいても、投稿する内容をいちいち周囲に相談する人なんていませんよね。その投稿は自分の頭の中だけで書き上げた、一人ぼっちの発言です。人間って、一人ぼっちになると、驚くほどその人の本質が出てくるんです。これは車の運転でも同じことが言えますね。とにかく、SNSはその人の正体が露見してしまう道具であると知ることが大切です。

――投稿者の性格以外で、炎上が起こる投稿にはどんな特徴がありますか。

小木曽:
ちょっとかっこいいことを言おうとしたり、自分は独特の視点でモノを見ているぜ、なんていう自慢をにじませた投稿には、炎上のリスクを感じます。それらは、相当な技量・見識が求められる高度な情報発信ですから、失敗も起きやすいのです。視野の狭さや、誤解を招く表現などが原因となって、異論や反論を呼び込んでしまうパターンの炎上が頻繁に起きています。

ネットに限らず、私たちが発信しているメッセージや文章って、実は驚くほど相手に伝わっていないんですね。むしろ『情報は伝わらないもの』と覚悟をした上で、なるべく伝わるように努力を重ねるぐらいで丁度いいものだと思います。同時に、自身の投稿を客観視して読むクセをつけることも大切ですね。『あれ、これって意味が伝わりにくいかも』なんてこと、私もよくあります。

「プライベートのSNS」は存在しない

――もしまったく知らない人から言いがかりをつけられた場合はどう返したら良いでしょうか。

小木曽:
面倒くさそうな人に絡まれたら、『どう返すと一番かっこいいか』をまわりに披露するチャンスだと思ってください(笑)。言いがかりをつけてきた相手に勝つことは重要ではありません。それよりも、そのやりとりを注視している人たちにどんな風に見せるか、なんです。そこで上手く笑いに変えたり、スマートな返しができたりすれば、周りの人たちからの評価も得られ、味方にもなってくれるでしょう。

相手の言葉に乗っからずに、さっさとカッコよく会話を終わらせてしまうほうが勝ちなんです。

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――プライベートでSNSを使う場合と、仕事上でSNSを使う場合。それぞれ気をつけるべき点はありますか?

小木曽:
まず『プライベートのSNS』というものは存在しないと思ったほうが良いです。例え、SNSのプロフィールに『つぶやきは個人の見解です。所属している企業や団体は一切関係ありません』と書いていたとしても、ひとたび炎上してしまえば、そんなものはなんの意味も持ちません。関係あるかどうかは、世間が決めることなんです。

そもそもネットはすべて玄関の外側です。プライベートと言っても、たかが知れていますよね。むしろSNS上で、仕事とプライベートを分けることは難しいと思った方が良いと思います。プライベートでの炎上が、職場にまで影響してしまうのはよくあることですから。

――SNS投稿がきっかけとなる炎上のほかに、現実での言動が第三者によってネットに投稿され、炎上する事案もここのところよく見ます。常日頃気をつけるべき点はどんな点でしょうか。

小木曽:
当たり前の話ですが、『第三者から指摘を受けた時に申し開きができないことはやらない』、これに尽きます。もし万が一、その行動を動画に撮られ、ネットに投稿された場合に、言い訳できないようなことは最初からやらなければいい。もはやネットは関係ないですね。ネットと現実に境目はありませんから、現実で失敗しがちな人はネットでもよく失敗するんです。

ネットの本質を知るということは、『ネットと現実は同じものなんだ』『ネットだけの特別なモラルは無いんだ』ということを知るということなんです。

「なぜ炎上は起こるのか」をみんなで考えよう

毎日どこかで起こっている「炎上」は、ネットやSNSを利用する者であれば決して無関係な現象とは言えない。もはや、たとえネットを利用していない者にでも、炎上のリスクは付きまとう時代となった。しかしそれは、当たり前の常識や気配りを持てば回避できるもの。さらに、炎上のメカニズムや対応策を知ることで、炎上を予防し、炎上に巻き込まれても最小限の被害で食いとどめることは可能なのだ。今一度、家族や職場の仲間と「なぜ炎上は起こるのか」について話し合ってみてはいかがだろう。

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■小木曽健(おぎそ けん)
1973年、埼玉県生まれ。2010年グリー株式会社に入社し、ネットパトロール統括を担当。2012年から、ネット安全利用を促進するチームのマネージャとして全国で年間300回以上の講演を行い、受講者は40万名にも及ぶ。著書に「11歳からの正しく怖がるインターネット」(晶文社)「大人を黙らせるインターネットの歩き方」(筑摩書房)がある。

取材・文=サカイエヒタ
編集=ヒャクマンボルト
写真=高山諒

炎上を科学する
vol.5

炎上しやすい人に見られる特徴は?大人が知るべき、炎上回避マネジメント(この記事)

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