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2016年 アメリカ人は“かつてなくリッチ!?”ってホントかな??

≪K's Angle≫統計数字がウソをつく! フジテレビ風間晋解説委員の解説

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Sep 13, 2017 by Kazama Shin Reporter

3 Lines Summary

  • ・2016年の実質平均世帯収入は$59,039で過去最高(アメリカ国勢調査)
  • ・トランプを当選させた白人労働者層の不満は根拠レス?
  • ・”オバマのおかげ”が長続きしなければトランプ再選に黄色信号

2016年の米国平均世帯所得は過去最高って、ホント?

アメリカ合衆国国勢調査局は12日「2016年の収入、貧困、健康保険統計」を発表した。
2016年のアメリカの実質平均世帯収入は、59,039ドル(約650万円)で2年連続で増加。
これまでの最高だった1999年の58,655ドルを抜いて過去最高となった。

この統計を聞いて、えっ??本当にそうなの???って疑問に思いませんか?
2016年といえば、負け組の白人労働者層の不満と危機感を追い風に、トランプ氏が大統領選挙で勝利した年。それなのにその年、実はアメリカ人はかつてなくリッチだった?なんて。

統計数字の平均を疑え!

ここには統計数字のウソがあると疑ってかかるべきだ。
案の定、ワシントンポスト紙の記事の中には「国勢調査局は2014年に統計手法を変更したので、担当者は『過去最高』と言い切っていいか躊躇している」という記述がある。

アメリカでは中間所得層の縮小が進行中で、1970年はアメリカの収入全体の62%を得ていた中間所得層が2014年は43%に減り、高額所得層が29%から49%に増えている。低所得層は10%から9%とほぼ横ばい。つまり、高額所得層はますます稼ぎ、中間層はその分薄っぺらくなってきているのが今のアメリカの現実。にもかかわらず単純割り算をしてしまうと、2016年の平均収入は過去最高!と数字が嘘をつき始める。

例えば、私が100円を持っていてあなたは900円持っている。この二人は平均すると500円ずつ持っていると言われるが、私にしてみれば100円しか持ってないので、実感と全く異なる数字となる。

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”オバマのおかげ”は、いつまで続く?

アメリカの中間所得層にとってみれば、こういう統計数字のウソ、つまり、生活実感を全く伴わない統計数字に基づくワシントン政治への反発が、トランプ現象の背景にあると考えるべきだ。

 一方で、国勢調査局の担当者は「2015年以降力強い成長が続いているのは間違いなく、フルタイムの仕事やより給与が良い仕事につく人が増えていることが、収入の増加につながっている」と分析している。しかし、これはあくまで2016年、オバマ前政権の施策が効いていた時のこと。

となると問題は、トランプ大統領がこの傾向を続けることができるかどうかが問われてくる。税制改革や巨額のインフラ投資など、トランプ政権の目玉政策がとん挫すると、2020年の再選戦略にも大きく響いてくるのは間違いない。

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