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小池「希望の党」原発、消費税を選んだワケ

「希望の党」が今回の選挙の台風の目

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Sep 26, 2017 by Suzuki Makoto Reporter

3 Lines Summary

  • ・希望の党の目指す姿は「改革する保守」
  • ・注目は消費税増税と原発ゼロ
  • ・希望の党は選挙で勢いがつけば止められない

今朝の新聞一面は、本来であれば安倍首相の解散表明で埋め尽くされるはずだった。

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しかし、小池東京都知事の「希望の党」代表就任の表明が、一面の見出しを並んで飾った。

小池氏の代表就任は、今回の選挙の行方を間違いなく左右するだろう。

小池氏の会見は、安倍首相が衆院解散を表明するわずか3時間半前に行われた。解散表明と同じ日にぶつけるというしたたかな戦略は、この選挙が「安倍 vs 小池」だと印象付けるのに十分な効果があった。

自民党と民進党の対立構造がぼやける中、会見に登場した小池氏は、「もはや民進党は受け皿ではない」といわんばかりだった。

注目は小池氏の消費税増税へのスタンス

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小池氏が会見で語った、希望の党の目指す姿は「改革する保守」だ。

かつて小沢一郎氏が演説などで度々語った「We must change to remain the same(保守でいるためには変わらなければならない)」という言葉(映画「山猫」からの引用)につながる、保守であり同時に改革派であるというスタンスは、自民党支持者のなかの中道リベラル派と民進党支持者の右派の両方に揺さぶりをかけるだろう。

政策で注目すべきは、小池氏の消費税増税へのスタンスだ。

自民、民進党ともに2019年の消費税率引き上げを前提に、その使い道を選挙の争点とする中、小池氏は「景気に水を差す恐れがある」と増税そのものを見直す考えを示した。

消費増税に反対の対立軸を有権者に提示することで、自民・民進党支持者の反増税派の取り込みを狙った格好だ。

原発ゼロで子育てママを取り込み

もう一つの注目は原発ゼロの方針だ。

原発については、自民党は再稼働、民進党は2030年代を目指して原発ゼロの立場だが、小池氏は「ゼロを目指す工程を作成しなければいけない」と強調し、原発ゼロの立場をとった。

同じく原発ゼロを目指す民進党だが、支持団体への配慮から原発ゼロの実現時期をはっきり打ち出せないなど、その実行力に疑問が残っていた。

小池氏は会見後、原発ゼロを訴えている小泉純一郎元首相と会うなど、本気度を着々とアピールしている。「原発ゼロ」支持者には小池人気を支える子育て世代の女性が多く、小池氏は「原発ゼロ」を打ち出すことで、この世代の支持をがっちり取り込む考えだ。

「希望の党」は全国での候補者擁立を検討

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希望の党の国会議員は設立届け出時で9人。

民進党を離党した細野豪志氏や長島昭久氏、松原仁氏のほか、小池氏の側近・若狭勝氏、「日本のこころ」代表だった中山恭子氏もいる。

希望の党は今後、離党組や落選組を取り込みながら、全国での候補者擁立を考えている。特に小池人気の強い首都圏では、あますところなく候補者の擁立に動くとみられる。

一部選挙区ではすでに自民・民進・希望それぞれが候補者擁立を決めており、今後さまざまな選挙区で三つ巴の争いが始まることが予想される。

小池氏の代表就任を受けて、自民党は選挙戦略の見直しを迫られそうだ。小池氏は憲法改正論者であり、改憲を目指す安倍政権にとっては、改憲勢力の一部にカウントできる。

改憲ファーストで考えれば、希望の党とあわせて3分の2以上の議席を取れば、及第点の選挙だと言えるだろう。しかし、小池氏は消費税増税や原発再稼働で異なるスタンスをとっており、今後キャスティングボードを握る立場になれば、非常に面倒な相手となる。

改憲重視で小池氏との共存も視野に入れるか、あくまで徹底的に勝ちに行くか、難しい選択を迫られる。

「自民党vs民進党」の対立構造は崩壊

民進党の前原代表は「敵前逃亡解散だ」と批判しているが、小池代表の出現で「自民党vs民進党」の対立構造はすでに崩れたと言える。

離党ドミノがいつ止まるか見えない中、前原氏も選挙戦略の根本的な見直しが必要だ。「首班指名」を受けた公明党も、国政と都政のバランスをどうとるのか注目される。

希望の党には「寄せ集め」「選挙目当て」といった批判が浴びせかけられている。しかし、選挙ではいったん勢いがつけば止められないのは、都議選の都民ファーストが証明している。

小池「希望の党」が、今回の選挙の台風の目となることは間違いない。

衆院選2017

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