がんを経験したからわかること。「AYA世代のがん」ってなに?
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がんを経験したからわかること。「AYA世代のがん」ってなに?

「がんを経験したからこそわかること」をシリーズでお伝えしていきます!

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Nov 11, 2017 by KishidaToru Commentator

3 Lines Summary

  • ・2017年のがん患者予測は約101万人
  • ・AYAとは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の略
  • ・がん経験者の生の声が大事

はじめまして、NPO法人がんノートの代表理事の岸田徹です。
ぼくは5年前の25歳の時と、その2年半後の27歳の時に「がん」になりました。今はおかげさまで治療が奏功して大丈夫です(だと思っています)が、その経験から得られたものや伝えるべきことなどを出来るだけカタくならずにホウドウキョクのなかでお伝えしていきたいと思っています。

2017年のがん患者は約101万人!?

今回は日本のがんの現状について少しご紹介したいと思います。

国立がん研究センターは、今年の9月に2017年に新たにがんと診断される人は101万4000人とする予測を発表しました。

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がん罹患数予測

がんで死亡する人は37万8000人との予測、それぞれ過去最多を更新だそうです。

ただ、いかんせん、今年新たに約101万人ががんになると言われてみても今イチピンと来ない・・・。

101万人って、たしかに、多いんだろうとは思うけど、どれくらい多いんですかね〜。

そこで、何気なく開いてみたデータ。
都道府県別人口データ!
なんか手堅い!(笑)

総務省統計局の平成28年都道府県別人口の動向によると、
100万人前後の都道府県は
富山県:1,061,000人
秋田県:1,010,000人
香川県:972,000人
和歌山県:954,000人

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総務省統計局 平成28年都道府県別人口の動向

*総務省統計局HPより引用(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2016np/pdf/gaiyou3.pdf

となります。
1つの都道府県分の人口!!
が毎年がんになると考えれば、多そうな気がしませんか?

AYA世代のがんとは!?

10月24日には6年間の国のがん対策の指針となる第3期がん対策推進基本計画が閣議決定されました。

第3期のがん対策推進基本計画は、「がん患者を含めた国民が、がんを知り、がんの克服を目指す」という目標のもと、「がん予防」「がん医療の充実」「がんとの共生」の三つを柱とする2017~22年度の6年間の計画です。

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第3期がん対策推進基本計画(概要)

※厚生労働省HPから引用(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000181861.pdf

この中に、実は普段は見慣れない言葉があるんですよね。
それは、「AYA世代のがん」という項目。

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AYA世代のがん

AYAとは、Adolescent and Young Adultの略で15歳~39歳までの思春(Adolescent)・若年成人(Young Adult)のことを言います。

ヤングアダルトはよく聞くかもしれませんが、アドレッセントは馴染みがない言葉です。個人的にも。

まぁ、その世代の年代の人のことをAYA世代と呼び、その年代のがん患者や経験者のことをAYA世代のがん患者(経験者)というわけです。
今回の基本計画ではAYA世代のがんという言葉が初めて盛り込まれました。

なぜ盛り込まれたのか。
それは、「世代特有の問題」が浮き彫りになってきたからなんですね。

AYA世代は、さまざまなライフイベントがある世代です。
例えば、学校・受験・就職・就労・恋愛・結婚・出産などなど……。

第2期基本計画の中間評価にて、「AYA世代への対策については十分な取り組みが行われていないね」となっていたので、第3期ではちゃんと明記されるようになりました。

ただ、AYA世代はスポットが今まで当たっていなかったのにも理由があります。

その理由のひとつに、AYA世代のがん患者の数が挙げられます。

先ほど、約101万人が2017年に新たにがんになるとお伝えしましたが、AYA世代の患者はその約2%約20,000人(※1)なのです。

AYA世代のがん患者は、全国に一定の割合で存在するけど、人数が少なく、医療機関も医療者も経験数も少ない。

そして上記のようなライフイベントを迎える上で世代特有の問題もありました。

今回、国の計画にも「AYA世代」という言葉が組み込まれましたので、若いがん患者は是非施策に注目していきましょう。

※1 出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2013年)

AYA世代のがん患者の声を。

今、国や団体がAYA世代の患者への施策を少しずつ展開してくれています。

その中では例えば、若年がん患者の妊よう性(にんようせい)温存の問題も大きく取り上げられています。
妊よう性とは、シンプルにお伝えすると、妊娠のしやすさ、子どもをもつ(妊娠)ための能力のことです。

ぼくも治療によって、妊よう性が低下したひとりです。
そう。シンプルに治療による男性不妊ですね。(詳細はまた今後の記事にて!)

その時に欲しいと思った少しセンシティブな情報、患者側のまとまった情報、生活に関する情報は当時“ほぼ”ありませんでした。

「ほかに同じ治療をした人の性機能はその後どうなったの?」
「がんになっても恋愛できたの?結婚できたの?」
「そのあと社会復帰はどうしたの?」
「お金はどう工面したの?」
といったものです。

もちろん、医療の情報については、主治医や医療機関に訊けば教えてくれます。
しかしそれ以外の情報も患者にとっては必要で大事です。
だって、がんになっても生きていく上で生活とは切っても切り離せないものだから……。

そのために、生きていく上での悩みや問題を克服したり解決したがん経験者の生の声を伝えシェアする、インタビューWeb番組「がんノート」をぼくははじめました。

今から約3年前のことです。
今までですでに70回以上のがん経験者のネット生配信を行ってきました。

そこからわかってきたこと、その他ニュースを織り交ぜながら、今後「がん」に関わることをメインに綴っていきたいと思います。

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岸田徹
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