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【夫婦対談】13年かかって教員免許を取得! 夫が尊敬する妻の資質
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【夫婦対談】13年かかって教員免許を取得! 夫が尊敬する妻の資質

連載「あの人の夫婦関係」第3回。株式会社ヤッホーブルーイング代表取締役社長、井手さんとその妻ゆうこさんによる夫婦対談、後編。

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Nov 29, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・夫妻が出会った頃はちょうど会社が大変な頃だった
  • ・夫妻はそれぞれ人生を自分で選択し、好きなことを仕事にして生きている
  • ・子どもにはなにか自分の好きなものを自分で見つけてほしい

井手夫妻が出会ったのは、2005年。ちょうどその頃のヤッホーブルーイングは、創業期から続く赤字経営を脱しようと、新たな施策「インターネット通販」に挑戦していた。

まさに会社は変革期を迎え、井手社長にとっては「大変な」時期だったはずだ。そばで見ていた妻、ゆうこさんの目にはどう映っていたのか? 夫婦対談後半は、当時の振り返りから始まる。

直行さん:
僕は2008年にヤッホーブルーイングの社長に就任したんですが、2000年から2004年が会社が特に大変でした。創業から2004年までの8年間、業績もずっと赤字続きで、どん底で。

ーーお二人が出会われた頃は……

直行さん:
まだ大変だったときですね。僕が東京と軽井沢を行き来しながら楽天大学で一生懸命学んだインターネット通販を始めて間もない頃。始めたばかりで、まだ売上が上がるか上がらないか……くらいの悪戦苦闘していたときです。

ゆうこさん:
彼が大変だったことを全然知らなかった。そのくらい、全くそういうのを出さなかったんだと思います。

直行さん:
……出さなかった。ただ常に楽しくやっているんで、隠してるとかいう感覚はなく。仕事は大変でも、それはネガティブな意味じゃなくて、「なんとかしよう」という前向きな意味で。だから、それで愚痴を言うわけでもなく、話を聞いてもらおうということもなく、プライベートはプライベートで楽しんでいましたし。今も仕事の話はほとんどしないですね。

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ゆうこさん:
楽しい、楽しい、っていう話しか聞かないですね。「今日はこんな変な衣装を着たよ」とか、子どもが聞いて楽しいような、おかしな話ばっかりを家ではしてくれていて。だから、私はずっと、彼には悩みがないと思ってたんです。それくらい、いつも楽しく仕事をしていると思ってて。

直行さん:
大変な話は、別に彼女に対してだけじゃなく友達とかも含めて、話をしたところで何も変わらないと思っていて。

うちの会社でも昔のどん底のときは飲み会に行ったりすると愚痴が出たりしましたけど、せっかく楽しくお酒を飲んで話しているのに、会社や仕事の愚痴とかネガティブな話をすること自体があんまり、まわりにとってもいいことじゃないな~っていうのはよく感じてたので。

家庭だろうが、会社の飲み会だろうが、日頃からそういう愚痴とか不満がないような、気を許してもそういう愚痴が出ないような感じになりたいってずっと思ってたんで。いろいろ大変なことはありますけど、それを、大変だと思わないような習慣がついちゃってるんで。

ーー大変だと愚痴を言う以前に、大変だと感じない、ということでしょうか?

直行さん:
最初は大変だと思っていても言わない、という気持ちが先行していたんだと思います。それが、習慣化されて、そもそも大変だと思わないようになった。モチベーションをコントロールするみたいな感じで、ネガティブなことにもくよくよしなくなりました。
そこに悩むというよりは、どうやって解決するかに切り替える。そうすると、まわりの人みんなが楽しくなるじゃないですか。

そういう風に、だんだん、だんだんと変わっていきましたね。多分、どん底のすごく悪い時期が長かったので、当時の雰囲気がすごく嫌だったんでしょうね。

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ゆうこさん:
ヤッホーブルーイングの経営が厳しいということ自体は、同じ組織内で働いていたので知っていたりして。でも、すごく前向きなので、なんとかなるんだろうな、って。

夫が尊敬する、妻の「資質」

直行さん:
その後、悪戦苦闘したインターネット通販が効を奏して、冬眠期を抜け出したんですよ。ということは……今振り返って初めて気づきましたけど、僕は彼女と知り合ってから売上が下がったことないんですね(笑)! その前年までは下がってたのに!

ゆうこさん:
わー、すごい(笑)!

ーー直行さんから見て、ゆうこさんのすごいな、と思われる部分はどんなところですか?

直行さん:
僕らは会社でも「資質テスト」をやっていて上位5つの資質がわかるんですけど、彼女の結果にもよく現れていて。
例えば彼女の資質の「最上志向」。自分の気になったことをとことん最高に仕上げようとするんですよね。
例えば旅行のプランとかもすっごい一生懸命、細部にわたって考えられていてすごいな~って。一方の僕はこだわりがないから好きにしていいよ~なんて。

あと「成長促進」っていう資質もあって、人を育てるのが上手なんですよ。子どもの対応とかを見てても、子どもの気持ちを僕なんかよりもちゃんと理解して、子どもを成長させようと向き合う。僕には真似できないところですごいなと思いますね。

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あと行動でいくと、一番すごいな、と思ったのが、大学を卒業してピッキオで働きながら、教員免許を取るためにずっと通信教育を受けていたんですよ。

働きながらなので毎年少しずつしか進まないし、1、2年くらい子どもができてやれなかったときもあったので、「やらないんだったらやめれば?」って言ったら、すごい怒って(笑)。「いや、私やる!」って。そうか、じゃあ好きならやればいいや、と思って……結局何年かかったの?

ゆうこさん:
13年。

ーーすごいですね!!

直行さん:
13年かかって、ついに教員免許を取ったんですよ。

ゆうこさん:
かかりすぎ(笑)!

直行さん:
でも、免許を取ったタイミングでちょうど近所に「軽井沢風越学園」っていう、元楽天の副社長だった本城慎之介さんが創立者の学校が2020年の4月に開校するって。で、先生を募集してると聞いて応募したら、採用されて。

13年がんばって、念願叶って、本当に先生になるわけですよ!
これはもう、すごいなと思って。夫からやめろよ、とか言われてもやめずに、なかなか13年…授業料もかなり払ってきたわけですよ。

ゆうこさん:
お金をドブに捨てるような……。

直行さん:
でも、仕事しながら、3人の子育てもしながらは大変ですよ。それが結果的には彼女の人生を大きく左右する決断になった。これはすごいなって。参りました、という感じですね。

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ゆうこさん:
いやいや、かかりすぎです……。

先生になりたいっていうわけでもなく、子どもと自然をつなぐ仕事をずっと続けていきたいという気持ちでやってきたので。
最初は免許をとる、それを勉強することで、もっと子どもの発達を理解できるのかな、って。そうすることでもっと効果的に自然のことを伝えたり感じたりできるのかな、と思ってやり始めたんですけど、取ってみたら、ちょうど軽井沢風越学園の教育方針が私の共感するものが多かったので、これは受けてみよう! と思って挑戦した、っていう感じですね。

子どもには「好きなもの」を見つけてほしい

ゆうこさん:
私も彼も、すごい仕事を楽しんでいて、もちろん子どもが小さいので時間的な自由はないんですけど、でも自分で人生を選んで、自分の好きなことを仕事にして生きてきているので、なんか子どもたちにもなんでもいいから自分の好きなことを探してやってくれたらな~なんて。

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勉強に関しては最初は、私はちゃんと習慣付けて親がやらせたほうがいいのかな、と思ってたんですけど、なんか彼の生き方を見ると、そうじゃなくてもいいかな、って最近は思うようになって。
それよりも、自分で気がついてやったほうがずっと力になる気がするので。だから、最近は、勉強しなさい、とは言いません、と。その代わり、自分に必要だと思ったら自分でやってください、っていうふうに伝えてる。

直行さん:
……って言いながらも、「宿題終わった?」とか言ってますよ(笑)。そしたら、だいたいやってないので怒られるんですよね。

ゆうこさん:
(笑)。


取材・文=高木沙織(sand)
写真=内田洋司


(プロフィール)
井手直行
株式会社ヤッホーブルーイング 代表取締役社長。1967生まれ。福岡県出身。国立久留米高専電気工学科卒業。大手電気機器メーカーにエンジニアとして入社。広告代理店などを経て、97年ヤッホーブルーイング創業時に営業担当として入社。2004年楽天市場担当としてネット業務を推進。看板ビール『よなよなエール』を武器に業績をⅤ字回復させた。全国200社以上あるクラフトビールメーカーの中でシェアトップ。12年連続増収増益。08年より現職。著書に、『ぷしゅ よなよなエールがお世話になります』(東洋経済新報社)


井手ゆうこ
大阪府出身。星野リゾートの一事業、エコツアーやツキノワグマの保護管理を行う「ピッキオ」のスタッフを経て、現在は「森のようちえん ぴっぴ」にて幼児教育の勉強中。2020年より軽井沢で新たに開校する「軽井沢風越学園」の教員になることが決まっている。

「あの人」の夫婦関係
vol.6

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