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羽生善治棋聖「永世七冠」達成おめでとう!…それってどれだけすごいことなの?

一年中日本各地をかけめぐって勝利し続ける×27年間

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Dec 07, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・将棋人口1,500万人の頂点!
  • ・20~47歳の今まで「無冠」なし!
  • ・公式戦の勝率は70%以上!

将棋の羽生善治棋聖(47)が、史上初めて「永世七冠」を達成したことが大きな話題となっている。
新聞やテレビなどの大手メディアはもちろん、ネットニュースやまとめサイトでも一斉に取り上げられ、SNSや電子掲示板はお祝いの言葉であふれ返った。

引退後、テレビに引っ張りだこになっている加藤一二三九段もTwitterに祝福コメントを投稿。
よく見ればアカウント名も「ひふみん@羽生善治永世七冠誕生おめでとう」と変えていて、3万弱の「いいね」がついていた。

だが将棋をあまり知らない人にとっては、「永世七冠」の何がどうすごいのか分からないのではないか?
実をいうと、この記事を書いている本人もよく分かっていなかったので、ちょっと真面目に調べてみた。

「永世七冠」ってなに?

まず、永世七冠の「七冠」とは、7つの「タイトル戦」で勝利を収めたという意味。
「タイトル戦」では、前大会で優勝したタイトルホルダーの棋士と戦うことになり、五番勝負なら最大5回の対局中に多く勝った方が優勝する。
現在のプロ将棋界にある「タイトル戦」は8つ

竜王戦・名人戦・叡王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦

そして、永世七冠の「永世」とは、それぞれのタイトル戦で一定の回数、勝ち続けることができた人に与えられる称号のこと。
ただし8つのタイトル戦のうち、叡王戦は「永世」称号がない
つまり羽生棋聖は、現存する全7つのタイトル戦で規定回数以上勝ち続けることができた史上初の棋士なのだ。

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将棋に強いから勝って当たり前?

日本将棋連盟の「よくある質問」によれば、将棋人口は約1,500万人
そのうち、ごくわずかな者だけがプロ棋士を育成する奨励会の門をくぐり、四段に昇進すると晴れてプロ入りとなる。
誰もが頂点を目指すプロの世界に入った後はもちろん、一層熾烈さを増す競争の日々が続く。

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羽生棋聖はもちろんA級以上。ちなみに史上最高の公式戦29連勝という記録で話題になった、藤井聡太四段はC級2組

昇れば昇るほど狭く、厳しさを増す道の果てにあるのが「タイトル戦」。
それを7つも獲得するためには、どれだけの精進を重ねたのだろうか。

【竜王戦】
・全棋士・女流棋士4名・アマチュア棋士5名・奨励会員1名が参加。
・独自のランキングで分けた6組でトーナメント戦→上位11名のトーナメント戦→「竜王」と七番勝負
・七番勝負は10月から12月にかけて全国各地の旅館やホテルを転々としながら行われる。
ちなみに羽生棋聖はこの竜王戦の5局で4勝目を上げ、勝ち越しで優勝を決めた。

【名人戦】
・棋士を成績で分けた、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組、それぞれでリーグ戦→A級優勝者が「名人」と七番勝負
・七番勝負は4月から7月にかけて全国各地の旅館や料亭、文化的施設などで行われる。

【王位戦】
・全棋士と女流棋士2名が参加。
・予選トーナメント戦→勝者とシード棋士を2組に分けて総当たり戦→勝ち抜いた2人で挑戦者決定戦→「王位」と七番勝負
・七番勝負は7月から9月にかけて全国各地の旅館や料亭などで行われる。

【王座戦】
・全棋士と女流4名が参加。
・一次予選トーナメント戦→二次予選トーナメント戦→勝者にシード棋士を加えトーナメント戦→「王座」と五番勝負
・七番勝負は9月から10月にかけて全国各地の旅館や料亭などで行われる。

【棋王戦】
・全棋士と女流名人、アマ名人が参加。
・予選トーナメント戦→シード棋士を加え本戦トーナメント戦→「棋王」と五番勝負
・五番勝負は2月から3月にかけて全国各地の旅館などで行われる。

【王将戦】
・全棋士が参加。
・一次予選トーナメント戦→二次予選トーナメント戦→勝者とシード棋士の4人で総当たり戦→「王将」と七番勝負
・七番勝負は1月から3月にかけて全国各地の旅館や料亭などで行われる。

【棋聖戦】
・全棋士と女流棋士2名が参加。
・一次予選トーナメント戦→二次予選トーナメント戦→勝者とシード棋士の16名で決勝トーナメント戦→「棋聖」と五番勝負
・五番勝負は6月から8月にかけて全国各地の旅館や料亭などで行われる。

ご覧のとおり、タイトル戦だけでも1年の至るところで開催されている。

もちろん対局は他にも様々ある。
研究や準備に充てる時間、将棋関連とそれ以外の仕事や取材対応など、他にもトップ棋士としてこなす用件はいろいろあるだろう。
羽生棋聖は、他に「チェス」もたしなみ一時は日本1位の座についているのだが…一体いつ頭を休ませているのだろう。

通算勝率70%以上

羽生棋聖は、1985年に史上3人目の中学生プロ棋士となり世間をにぎわせた。
89年には、当時の最年少記録である19歳で初めてタイトル戦に勝利し、竜王を獲得。
翌年の竜王戦に敗れ、一時「無冠」となるが、91年には20歳で「棋王」を獲得し、それから47歳となった現在まで、ずっと1つ以上タイトルを保持し続けている
96年には史上初めて同時に7冠を獲得する偉業を達成。

2017年12月5日対局分までの通算成績は、全1955局のうち1391勝。
勝率はなんと71.22%で、まるでマンガの登場人物のような成績を挙げている。
他にも数々の歴史に残る記録を打ち立ててきた羽生棋聖は、次にどんな偉業を達成して私たちを驚かせてくれるのだろうか。

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