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失敗しても責任は問われない。「突飛なアイデア」はどんな会社から生まれる?
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失敗しても責任は問われない。「突飛なアイデア」はどんな会社から生まれる?

【マスターズインタビュー】老舗文房具メーカー「キングジム」四代目社長・宮本彰さん

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Dec 17, 2017 by The News Masters TOKYO Reporter

3 Lines Summary

  • ・「世の中にないものを作ることがこの会社のDNA」
  • ・失敗しても責任は問われない
  • ・少数が「どうしても欲しい」モノを作る

“ファーストペンギンでありたい”という宮本社長が追い求める“世の中にないものを作る”というDNA。東京の下町、東神田から発信するオンリーワンの商品。四代目となる宮本彰社長に文化放送『The News Masters TOKYO 』のパーソナリティ・タケ小山が、その不思議な魅力の秘密に迫る。

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スキマ市場を狙え

宮本社長が「世の中にないものを作ることがこの会社のDNA」と言う通り、数々のユニークな商品を世に送り出してきたキングジム。そのアイデアを生み出す原動力は何かとタケ小山が尋ねた。

「ウチは失敗しても責任は問われないんです。新製品は10個出して、1個当たればいいと言っています」

そんなに簡単にはヒット商品は出るものではない。その上で失敗を恐れない大胆なアイデアを受け入れるのだそうだ。

ただ「これは世界で初めてのものなのかどうか、それは気になります。どんなに良い企画であっても、他社の二番煎じとなるのなら拒否します」

「キングジムのような会社は誰もが欲しがる商品を扱ってはいけないんです。スマホを出そうなどと考えてはいけない。スキマを狙わなければならないんです」

このスキマというスペースがなかなか難しい。スキマが大き過ぎると大企業も参入してくる。みんなの欲しがる商品に手は出さない。少数の方が「どうしても欲しい」と言うモノを作るのがキングジムの心地よいスキマなのだ。

“失敗しても責任を問われない”環境が、心地よいスキマ市場を狙える商品を生み出しているのだろう。

「突飛なアイデアというのは大概が潰されるんです。でも、ありえないと思われるところにチャンスがあったりするので、何でも言える環境づくりが大事。上司にすぐに叱られるようだと突飛なアイデアは出せません」

自由な発想ができる環境づくりが宮本社長の重要な仕事だ。

社長はイエスマンでいい

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37歳で四代目社長に就任して25年。超ベテラン社長の考える“社長の役割”は「社長はイエスマンでいいんです」だ。

「会社の規模にもよりますが、大きな会社になれば社長がすべてを把握できるはずはありません。それぞれの専門部門に任せればいいのです。社長は昇格人事をしっかり見極めてやればいい。それがうまくいけば、後は判子を押しているだけでいいんです」と言うのが宮本社長の持論だ。

「もちろん全部ではありませんが、ほとんどの事は、幹部を信じて判子を押していればいいと思っています」

キングジムでは市場調査は行わない。

「私はあまり信用していないんです。過去に間違った方向へ導かれたことがあったので」

これも宮本社長の持論だが「人の頭の中には欲しいものリストと言うものがあって順番が決まっているんです。人は上から買い物をしていくわけですから、お金があれば順番が低くても買ってもらえるが、そうでない若者には手が届かない商品となってしまうんです」

これは『ポメラ』のことである。実はアンケート調査をした結果、中高年の認知度は低く、若者には知られていたそうだ。調査結果からより若者ウケするように改良しても、若者たちは買い物リストの順番が低い『ポメラ』を買うお金がないのである。実際『ポメラ』の購買層は四、五十代だそうだ。

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買ってくれるニッチな層はどこなのか?それを見極めるのも嗅覚なのだろう。

これからのキングジム

「キングジムという会社は挑戦しなくなったら、もうお終いですね」と宮本社長は言う。

ファーストペンギンとして挑戦し続けるキングジムが、新しく二ッチ市場に仕掛けているのが女性向け文具の『HITOTOKI』。コンセプトは“日々をたのしむ文房具”。

“見なれたものに、ひとてま加える。何気ないものに、ひとこと添える”毎日をいい日にして積み重ねていく『HITOTOKI』ブランドが女性のハートを掴んでいる。

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手のひらサイズのテーププリンター『こはる』、オリジナルのシールが作れるスケジュールシールプリンターの『ひより』、マスキングテープをカード型にして、持ち運びやすくした『KITTA』、など、女性にはたまらないアイテムだ。

宮本社長も、非常に楽しみにしているブランドだと言う。

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社長就任から四半世紀。

まだまだ力がみなぎる社長に、タケ小山が“これからのキングジム”、どんな会社にしたいか社長の夢について聞いた。

ちょっと考えてから「夢としてはあり得ないけれど、病院経営とかできないかなぁと思っています」なんとも意外な言葉が飛び出した。

実は、以前から後継者にしたいと思っていた人物がいたのだが、一昨年に癌で亡くなってしまった。

「つくづく健康の大切さを思い知らされました。そんな時に、ある電子機器メーカーさんの本社の目の前に総合病院があるのを見て素晴らしいと思ったんです。社員全員いつでもすぐにその病院で診てもらうことができる。もちろん地域社会にも貢献している。キングジムもいつかこんな会社になりたいという夢を持っています」

最後に、どんな後継者に譲るのかを伺った。

「ものづくりが大好きで、世の中にないものを常に作り続けたいと言う情熱がある後継者が見つかったら。それでいて、ちゃんと金勘定ができる方でないといけない(笑)」

キングジムのファーストペンギン精神から生まれる新商品にこれからも期待したい。

(「ファーストペンギン」の真意はこちら
https://www.houdoukyoku.jp/posts/23030

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文化放送『The News Masters TOKYO』のタケ小山がインタビュアーとなり、社長・経営者・リーダー・マネージャー・監督など、いわゆる「リーダー」や「キーマン」を紹介するマスターズインタビュー。音声で聞くには podcastで。
The News Masters TOKYO  Podcast
https://itunes.apple.com/jp/podcast/the-news-masters-tokyo-podcast/id1227381972

文化放送「The News Masters TOKYO」http://www.joqr.co.jp/nmt/ (月~金 AM7:00~9:00生放送)
こちらから聴けます!→http://radiko.jp/#QRR
パーソナリティ:タケ小山 アシスタント:小尾渚沙(文化放送アナウンサー)
「マスターズインタビュー」コーナー(月~金 8:40頃~)

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