【新成人】女子大生社長・椎木里佳が語る20歳のリアル「40歳でも子ども」
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【新成人】女子大生社長・椎木里佳が語る20歳のリアル「40歳でも子ども」

特集「揺れる成人の定義」第3回

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Jan 09, 2018 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・20歳だからといって、すぐには大人の仲間入りはできない
  • ・18歳成人は賛成。その代わり、政治家側が若者にリーチさせる努力を
  • ・年齢だけで大人と判断するのはナンセンス! 

経験があっても、年齢で線引きされる社会

若手起業家の椎木里佳さん。

2013年、中学3年生のときに株式会社AMFを設立して以来、女子中学生・女子高校生を中心とした独自のリサーチ・マーケティング活動を行ってきた。

そんな彼女も20歳。経営者として、周囲の同年代とは少し変わった日々を過ごしてきたわけだが、10代という季節を終えた今、あらためて心境の変化はあるのだろうか?

「『やっと成人か』という気持ちです。若くして会社を経営する立場になったので、自分のなかでは“未成年”という意識は持っていなかったんですが、社会的にはやっぱり自立した人間として見られることは少なくて。ようやく法的な線引きがされるのが嬉しいです」

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20歳を迎えたことで、10代の頃よりも責任感が強くなったと話す椎木さん。

起業を経験したことで“大人の自覚”が芽生えるのが早かった彼女の目には、同年代の若者たちはどのように映るのだろうか?

「私は今、大学3年生ですが、将来に向けてアクションを起こしている人はまだまだ少ないなと感じます。悪い言い方をしてしまうと、ひとりで行動するのが不安だから周りの歩幅に合わせて生きている人が多い気がします。

モラトリアムな期間なんでしょうね。もちろん、なかには熱心にインターンや就活を行う同級生もいるんですけど、ごく少数に限られます」

そう説明する椎木さん。そして「20歳は、まだまだ大人の自覚は薄いかもしれません」と続ける。

飲みの場は試練の場に

最近は、20歳になったからと言って特別な恩恵が得られたとは考えていないことのほうが多いようだ。

むしろ、苦労が増えたと感じる人も多いという。たとえば、かつては世代間を超えた会話を実現させていた飲み会すらも、若者にとっては試練の場になっているそうだ。

「極端な話、お酒を飲んでる知人ってほとんどいないんですよ。私の周りの友達は、飲まないといけない雰囲気でも『ビールって、おじさんっぽいよね(笑)』という理由でカクテルしか飲まない。だから、飲み会とかでお酒を飲むことを強要してくる人がいると、すごく嫌な気分になりますね」

では、最近の若者は成人式をどう考えているのだろうか? 最近は形骸化している部分も少なくないが。

「式典自体に興味がある人は少なくて、親が行けというから、振袖を着たいから、友達が行くから、という理由で参加する人が多いのではないでしょうか。

私自身もライフイベントとしての要素が強いです。“大人の仲間入りだ!”という意識で行くことはあまりない気がします」

18歳成人をいかに“自分ごと化”できるのか

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さて、昨今は「18歳成人」を定める法案の制定に関する議論が増えている。

椎木さんは、18歳だった2016年に『大人たちにはまかせておけない!政治のこと』を出版。10代にはあまり縁がないと言われがちな政治にも積極的に関わってきた。

そんな椎木さんは、「18歳成人」について、どのように考えているのだろうか?

「私は賛成です。そもそも “成人=20歳”ということに疑問を持たずに140年近く見直してこなかったことのほうが問題。近年になって実現した18歳選挙権についても同じことが言えますが、いずれは変えていかないとダメなことだと思うんですよね」

「成人年齢が18歳に引き下げられることで、若者が政治に興味を持つきっかけができる」と椎木さんは話す。しかし、そこには問題があるとも。

「衆議院議員や地方議会議員などの被選挙権は満25歳以上、それが参議院になると満30歳以上に絞られてしまう。やっぱり選挙権を持ってからの時差がありますよね。だから、選挙権が18歳に引き下げられても自分ごと化できる人のほうが少ない気がします。

加えて、なんだか選挙に行くことがイベント化してしまっていて、本来の趣旨とは離れてしまっている気も。継続性がないように感じます。ただ単に“選挙に行こう”と押しつけるだけではなく、もっと若者のことを考えた方法を政治家が模索していかないと」

つねに若者は押しつけられる側。

しかし、成人年齢が18歳になれば、声をあげやすくなると椎木さんは説明する。そういう意味では、成人の自覚は早ければ早いほうがいいのかもしれない。最後に、椎木さんにとっての“理想の大人像”を聞いてみた。

「“お酒が飲める”とか“タバコが吸える”というのはあくまでも形式的なこと。自分の軸を持っている人こそ、大人だなって思います。

だから、30代や40代になっても目的なく生きている人は子どもだなと思うし、
逆に10歳とかで自分のやりたいことや成し遂げたいことがある人は大人だなって感じます。私自身も、ブレない人間でいたいですね」

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椎木里佳さん
株式会社AMF代表取締役社長1997年、東京都千代田区生まれ。中学3年時に株式会社AMFを創業。現在、慶應義塾大学文学部在学。総勢100名の女子中高生で組成される「JCJK調査隊」を率い、10代のマーケティング調査やアドバイスなどをナショナルクライアントなどに提供している。起業家としてだけでなく、若者代表として「サンデー・ジャポン」(TBS系列)準レギュラー、「人生が変わる1分間の深イイ話」「ダウンタウンDX」(日本テレビ系列)、「SCHOOL OF LOCK」(TOKYO FM)主催の18歳の選挙権イベントゲスト、「あさイチ」(NHK)などのメディアにも出演多数。

取材・文=石川優太(EditReal)

揺れる成人の定義
vol.3

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