20歳になって、まず何をした?新成人たちのホンネ
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20歳になって、まず何をした?新成人たちのホンネ

特集「揺れる成人の定義」第5回

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Jan 11, 2018 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・成人になると一気に社会が広がる!
  • ・将来を少し早く考えるきっかけになるかも
  • ・大人の価値はやっぱり実年齢だけでは語れない

ここ日本では、民法第4条に基づき、20歳以上の者を成年としている。

そして20歳になると、できることの幅が大きく広がる。たとえば、飲酒、喫煙、ギャンブルなどがそう。

その一方で、犯罪をすれば実名で報道されるほか、国民年金への加入が義務付けられるなど、一気に社会的責任が生じる。

だが、20歳の誕生日を迎えた瞬間に、これほどまでに大きく変わるのはなんだかちょっと不思議な気も。

成年と未成年、その境界とは何なのだろうか?

そのことをテーマに、当事者同士で話してもらう機会を設けた。集まったのは2017年度に成人を迎える3人の若者。

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■Sさん(写真左・女性20歳)……大学生。香港生まれ日本育ち。現在は国立大学に通いつつ、将来に向けて予備校にも通う。

■Aさん(写真中央・女性20歳)……大学生。高校時代に海外留学を経て、現在は有名国立大学に在学。

■Kさん(写真右・男性20歳)……俳優・タレント。高校時代にSNSで人気を博し、卒業後に上京。現在は都内の芸能事務所に所属。

彼らは成人になったことで何が変わったのだろうか?

成人になると生活や遊びの幅が広がる

最初の議題は「成人になってからしたこと」について。

3人ともに未成年のときにできなかったことを20歳になったタイミングで考えたり、実行したりしたようだ。

「私は20歳になってすぐにクレジットカードを作りました。海外旅行が大好きなんですけれど、これまでは親からお金を借りていたので、友だちと旅行の計画を立てるたびに親がぼやいていたんです」

自由に旅行ができるようになったことについて嬉しそうに語るSさん。

とはいえ、あまりに手軽すぎるカードローンに対して恐怖心もあるという。確かに、クレジットカードは手元にお金がない状態でも使えるため破産を招く危険性も。だからこそ、成人になってから計画的なお金の使い方を学ぶタイミングにもなりそうだ。

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続いてAさんは、親元を離れるきっかけができたと話す。

私は成人を機に親元を離れました。両親が過保護というか、厳しかったんです。もちろんそれで守られている部分も大きかったのですが、それ以上に自由が制限されていて、友達の家に泊まることもできませんでした。

せっかく大学生になったのに門限のせいでアルバイトもろくにできない。そんな状態だったので思い切って飛び出したんです。説得するのはなかなか大変でしたけれど、今は本当によかったと思っています」

実際、Aさんの周囲でも親の過保護に悩む同級生は多いそう。そういう点では、成人という区切りはひとり立ちするのに良いタイミングなのだろう。

では、Kくんは?

「まだ行けてないのですが、クラブに足を運んでみたいですね。けっこう先輩が行っているんですけれど、楽しそうだからなおさら。なんだか大人の遊びっぽいイメージ(笑)」

飲酒がつきものの場所は20歳を迎えなければ基本的に入場できない。そういう意味では、成人直後は夜遊びを学ぶ絶好の機会なのかもしれない。

責任について考える機会が早まりそう!

では、成人年齢が18歳に引き下がることについてはどのように考えているのだろうか? 

「世界的に見たら、日本は成人になるのが遅いから下げてもいいのかなって。でも、それと同時に特にメリットになることってあんまりない気もしていて。飲酒や喫煙、ギャンブルは現状のままみたいだし、政治については個人の意志によるところも大きいですよね。だから、今のままでも問題ないです」

そう話すAさん。それに対してSさんとKさんが続ける。

「そういう意味では、早くから責任が持てることがメリットなのかなって思います。実年齢と精神年齢って必ずしも一致しないと思うんですけれど、成人年齢が引き下がることによって、大人になるためにはどうすればいいんだろうって考える時間ができるんじゃないですかね」(Sさん)

「わかります。僕は早く20歳になりたかったんです。というのも、もっと大人と話して、もっと大人のことを知りたかったから。18歳と20歳って2歳しか変わらないですけれど、やっぱり社会的にも扱われ方が全然違う。

だから、成人年齢が18歳に引き下がることによって大人からの心象も変わると思うし、それによっていろんな人と早くから接する機会が持てるような気がするんですよね」(Kさん)

法的な面では成人年齢引き下げのメリットを感じる機会は少ないが、早期から責任ある行動をするように努めるようになるなど、精神的自立にひと役買いそうというのが彼らの考えのようだ。

3人の新成人が考える“理想の大人像”

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では最後に、そんな成人に成り立ての3人が考える“理想の大人像”とは?

「やっぱり大人って年齢だけではくくれないところがありますよね。自分よりも年下だけど“大人だな”って感じる人もいれば、逆に年上でも“この人、本当に大人?”って疑問が浮かぶ人もいる。その違いが何か考えてみたら、自分や他人を俯瞰して見れることなのかなって。自己中心的で人に迷惑をかけるような人にはなりたくないなって思います」(Sさん)

「一定の価値観に捉われず、状況ごとに適切なアドバイスをくれたり、ときには一歩先で先導してくれる人。そういう大人に出会うと、自分も見習わなきゃって思います」(Aさん)

「僕は下の世代をしっかり導ける大人になりたいですね。成人を迎えた瞬間にいろいろな責任が伴うようになると思うんですけど、まだ右も左もわからない状態だと思うんです。その中で、いきなり“大人なんだからしっかり!”って言われるのはなんだか優しくない気がします。だから、“あなたはこういう大人になってみたら?”って導けるような存在になりたいです」(Kさん)

ちなみに、3人ともに成人になった自覚はまだそこまでないという。

とはいえ、少しずつ大人になるための準備をしているとも話す。

「まだ20歳」「もう20歳」と人によって捉え方はさまざまだが、成年と未成年の境界を超えるのと超えないのでは、少しだけ考えることに違いができるのかもしれない。それがさまざまな制度以上に大きなことのような気も。

成人年齢の18歳引き下げによってどう変わるのだろうか。もう少しだけ考えてみる必要がありそうだ。


取材・文・写真=石川優太(EditReal)
構成=村上広大(EditReal)

揺れる成人の定義
vol.5

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