不妊治療で双子&三つ子の可能性がアップする? “妊活”ドラマで描かれた世界
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不妊治療で双子&三つ子の可能性がアップする? “妊活”ドラマで描かれた世界

専門医が解説。ドラマ『隣の家族は青く見える』から見える「妊活の課題」#3

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Feb 01, 2018 by ShimizuMayumi Commentator

3 Lines Summary

  • ・排卵誘発剤で良質な「卵」に!
  • ・妊娠率はどれくらい上がる?
  • ・「多胎妊娠」の確率が大幅アップも!

排卵誘発剤は良質な成熟卵を育てる!

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今回『隣の家族は青く見える』の中で、奈々(深田恭子)は医師から「クロミッド」という排卵誘発剤を服用するよう指示されました。

排卵誘発剤とは、不妊治療の「タイミング法」で効果がなかなか得られなかった時や、排卵が行われない時に用いられます。(※「タイミング法」とは、排卵のタイミングで性交し、妊娠する確率を上げる治療法)

その名称から、排卵数を増やすだけの薬だと思われるかもしれませんが、実は良質な成熟卵をしっかり育てることを期待して使われる薬でもあります。

本来は排卵のない人に使用されますが、正常に排卵している人に使用しても効果があり、妊娠率の上昇が期待できます。また排卵数が増えることも多く、自然周期では通常1個ですが、「クロミッド」周期では2~4個の排卵が見られることがあります。

良質な成熟卵が育つことで排卵がスムーズに行なわれ、その数が多いほど、精子と出会う確率が上がり、妊娠の確率も高まる訳です。

性交のタイミングが合わせやすい!

できるだけ妊娠率を上げるポイントは、「排卵と性交のタイミングを合わせること」です。

うまく排卵できたとしても、精子と受精できなければ妊娠は成立しません。

「クロミッド」は、生理5日目頃から1日1~2錠(50~100mg)を5日間服用し、一般に服用終了後7~10日ほどで排卵が起こります。

妊娠の確率は、排卵2日前から排卵日にかけて性交すればアップします。

卵胞が発育するスピードや排卵のタイミングには個人差があるので、排卵日を予測する必要があります。

ご自身で排卵検査薬を使うこともできますが、病院の超音波検査で卵胞の大きさを測り、排卵促進剤(注射や点鼻薬)を併用するのが確実です。

排卵促進剤を良いタイミングで使うことで卵の過熟による質の低下を防ぎ、排卵日を調整することもできるので、性交渉のタイミングが取りやすくなります。

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より強力な注射薬も

奈々が薦められたのは「クロミッド」という排卵誘発剤ですが、他にはどんな種類があるのでしょうか。

排卵誘発剤には、飲み薬と注射薬があります。「クロミッド」は、副作用が注射に比べると比較的少ないことから、よく使用される錠剤の飲み薬です。

注射薬には、「ゴナドトロビン」製剤があり、卵巣に直接刺激を与える注射薬なので、より高い妊娠率を得ることができます。ただし、注射の量や回数によっては副作用が強くなる恐れがあります。

排卵障害がそれほど重くない場合や、タイミング療法を行う場合は、まず「クロミッド」を試し、それでもあまり効果が出ない場合は注射による排卵誘発に切り替えていくのが一般的です。

妊娠率はどれくらいアップするのか?

排卵誘発剤を使用して最も気になるのが「妊娠する確率」ですよね。

排卵障害がある不妊女性では、「クロミッド」を使用した場合の妊娠率は20%~30%と言われています。これは、不妊治療を必要としない健康なカップルが自然妊娠するのと同じ確率になります。

また「ゴナドトロピン」製剤の注射だと、妊娠率は30~40%と「クロミッド」服用よりも高いですが、流産率もやや高い傾向にあります。

イライラするのは副作用?

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奈々は、「クロミッド」の服用を始めてから、イライラすることが多くなったのでは、と医師に相談してましたね。

クロミッドは、比較的安全な排卵誘発剤として広く処方されていますが、副作用が全くないわけではありません。

目のかすみや発疹、吐き気、食欲不振、顔のほてりや口の渇きといった身体的な自覚症状が出る人もいるほか、頭痛や情緒不安定など、精神的な影響を受ける人もいます。

また、「卵巣過剰刺激症候群」といって、複数の卵が育つことにより卵巣が腫れ、重症化すると入院が必要になる場合もあります。

双子や三つ子を妊娠する確率が上がる?

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さらに、双子や三つ子といった「多胎妊娠」も重大な副作用となります。

通常、女性の排卵は1個ですが、排卵誘発剤の投与で2個以上の卵子が排卵される頻度が増えるため、双子や三つ子を妊娠する確率が上がるのです。

(かつて子宮筋腫を取り除く手術を受けた人や帝王切開術を受けた人が「多胎妊娠」になると、子宮破裂のリスクが上がってしまいます)

では、「多胎妊娠」の可能性はどれくらい高まるのでしょう。

自然妊娠では双子の可能性は1%と言われていますが、「クロミッド」など作用の弱い薬の服用でも、4~5%にアップします。

卵巣に直接刺激を与える注射薬「ゴナドトロピン」製剤は卵胞が増えやすいため、15~20%と「多胎妊娠」の確率が大幅に上がります。排卵誘発剤を使用する際は、こうした副作用を踏まえた上での治療をおすすめします。

「クロミッド」の服用を続けてもなかなか排卵が起こらない場合、長期間飲み続けることは推奨されていません。

「クロミッド」で排卵効果が得られなかったときは、かかりつけの婦人科医と相談のうえ、より適切な治療法を探っていきましょう。

奈々と大器の妊活は、今後さらなるステップへと進んで行くのでしょうか…?

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はるねクリニック銀座 院長
清水 真弓

ドラマで描かれる妊活の課題

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