中国国産ステルス戦闘機J-20、実戦配備の思惑と影響
Main 61a606e2 2590 4e2a b844 35eda5c19a5b
中国国産ステルス戦闘機J-20、実戦配備の思惑と影響

日米・中のステルス戦闘機が互いに牽制か

Profile fdb9a085 2ed5 4bf9 9b51 555d955cf466
Feb 13, 2018 by Nose Nobuyuki Reporter

3 Lines Summary

  • ・ 1日、嘉手納に米空軍ステルス戦闘機、F-35AライトニングⅡとF-22Aラプター
  • ・シンガポール航空ショーにF-35B、F-22Aステルス戦闘機(2月3日~11日)
  • ・9日、中国空軍「J-20戦闘部隊を展開」

中国国営・新華社通信は9日、中国空軍スポークスマンの発表として「中国が独自に開発した新世代のステルス戦闘機J-20(タイトル写真)の戦闘能力を完全に形成する空軍戦闘部隊を展開し始めた」と発表した。

新華社通信の記事によるとJ-20は、2016年11月に広東省珠海(ズーハイ)市で開かれた、国際航空宇宙ショーで一般公開されている。空軍の部隊に配備されたのは昨年からで、実戦に備えた試験飛行等を繰り返していた。

今回の発表は、配備先が訓練部隊や試験部隊ではなく、”実戦部隊だ”ということを強調したいのかもしれない。

E0cdab26 6883 45b4 8f34 450b48291cf4

発表のタイミングを整理してみると、米海兵隊のF-35Bステルス戦闘機が去年1月から11月に掛けて16機配備され、米空軍のF-35A、12機が昨年11月から半年の予定で一時配備された。航空自衛隊の三沢基地の「臨時F-35A飛行隊」にF-35Aが引き渡されたのが今年の1月26日で、訓練飛行開始が2月6日だった。

さらに、今月3日から11日に掛けて開かれていたシンガポール航空ショーには、F-35Bが2機、かつて世界最強の戦闘機とうたわれたF-22Aも2機、中国が海洋進出を進める南シナ海に、目と鼻の先にあるシンガポールに派遣したことになる。(参照:上表)  

57bc26b3 866a 4d96 9ecf 8e8f56a5cf00

中国のステルス機としてのJ-20の外観上の特徴は、機首の左右にあるカナード(参照:上写真)と呼ばれる小さな翼で、これはアメリカやロシアのステルス戦闘機にはない特徴だ。

米F-22A、露Su-57(参照:下写真)は、エンジンの噴射口の向きを変え、機動性を高めているが、J-20には、そのような仕組みはない。カナードは、機動性を確保するための仕組みともいえそうだ。

E40cca98 fb47 49d7 ba4d e148aeec65fc

日米のF-35A、F-35Bステルス戦闘機の配備が進む中、実戦配備されたJ-20が、中国軍に先に配備されたステルス機ではないものの、強力なレーダーを持つSu-35S戦闘機(参照:下写真)とともに、南シナ海や東シナ海を哨戒飛行するようになれば、中国側の日米豪に対する新たな牽制となるのかもしれない。

6db66139 2acf 4dba b72d 09dbcca4aaa1

↓この記事は5分動画「日刊安全保障」の抜粋です↓
https://www.houdoukyoku.jp/archives/0032/chapters/29361

↓日本と世界の安全保障の最新情報は【公式】Twitter「能勢伸之の週刊安全保障」で↓
https://twitter.com/nose_anpo

能勢伸之の日刊安全保障
vol.84

中国国産ステルス戦闘機J-20、実戦配備の思惑と影響(この記事)

4.0

→ 一覧へ

App icon

ホウドウキョク

ニュース

Fuji Television

Appstore badge

Google play badge

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

Profile fdb9a085 2ed5 4bf9 9b51 555d955cf466
能勢伸之
Reporter
Thumbnail fe8e8449 2d03 463a 8632 311a0cf5317c
<尖閣情勢>16日も中国海警局4隻が接続水域内を航行中
Feb 16, 2018
3.5
Nose Nobuyuki
Reporter
Thumbnail bad8629b bddb 4954 b240 e66d1ca4a848
北朝鮮がまたも国連経済制裁違反の「瀬取り」か
Feb 16, 2018
5.0
Nose Nobuyuki
Reporter
Thumbnail 05c88f16 1ae3 4a7b bb3c 7230b98e2f6b
<尖閣情勢>15日も中国海警局4隻が接続水域内を航行中
Feb 15, 2018
5.0
Nose Nobuyuki
Reporter