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全米が泣いた?トランプ次期大統領の誕生から見えてくる激動の世界 (後編)

トランプ次期大統領によって日・米・中そして世界はどう変わるのか?4人のプロが解き明かす。(後編)

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Nov 11, 2016 by compass Reporter

3 Lines Summary

  • ・今後のアメリカは「混乱」&「停滞」する?
  • ・トランプはいままで政治に関して何もやっていない
  • ・アメリカに対し中国が狙う3つの空間

今後アメリカが『混乱』&『停滞』する2つの理由

笹川平和財団上席研究員、渡部恒雄さん

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トランプ氏は『これを変えます』と言って大統領になったわけではありません。共和党もトランプ氏の言っていることに納得していません。ですので大統領になったら『変わる』というよりも、変わる前の停滞や混乱みたいなものが起こるのでしょう。

トランプ氏が現状をプラスの方向へ劇的に変えるのは不可能でしょうし、現にそういうことは言っていません。でも、停滞や混乱がきっかけになって、貧富の差とかアメリカの諸問題を真剣に考えなくてはいけない状況になったなら、トランプ氏が大統領になった意味があるのではないでしょうか。

トランプが大統領になったアメリカは『こうなる』

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トランプ氏は、自由貿易に反対しながらも、アメリカの雇用を取り戻すと言っていますけど、それは無理ですよ。自由貿易に反対していたらアメリカが貧しくなって混乱も起きます。みんなわかってますよね。たぶん投票している人もそこまで期待はしていないんでしょうね。

トランプ氏は、政治に関して今まで何にもやっていないんですよ。だから、まずやることは専門家と相談して、普通に閣僚を決めたりするので、そんなに独創的な事はできないでしょう。ただし、トランプ氏にも意地があるので、自分でやりたいことは押し通すでしょう。それが何かはわかりませんが、そのために専門家と衝突して、政治が停滞することは起きかもしれません。

アメリカには、法人税や所得税、富裕層の優遇全般、そして財源などいろんな問題があります。トランプ氏は『もしかしたらクリントンより何かを変えてくれるかもしれない』と期待されたのかも知れませんが、そう簡単に問題解決はできないでしょう。アメリカ社会は今後、何年かかかってこの矛盾に直面するんでしょうね。

中国が伝えた「アメリカ大統領選挙」とは?

拓殖大学海外事情研究所教授、富坂聰さん

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中国メディアは、あまり個人の論評をしないので、表面的な報道だけに終始した印象です。たとえるなら、中国は『アメリカという国と付き合う』のであって、『トランプと付き合う』とか『クリントンと付き合う』という考え方はないんですね。大統領選を伝える人民日報を読んでみますと、トランプ氏はメディアの権威や、共和党の権威、ウォール街の権威など、あらゆる権威を徹底的に打ち負かしてきたと報じられています。

実は、中国にとってクリントン氏は手ごわい相手だと受け止められているんです。クリントン氏が国務長官時代にフィリピンに行ってから、南シナ海は厳しい状態になり、韓国には迎撃ミサイルが配備されて中国との関係は破たんしました。一部で、クリントン氏が大統領になった方が中国は喜ぶという見方もありますが、そんなことはないでしょう。トランプ氏のことは、まだよく分かっていないのだと思います。

中国が狙うのは『海洋』・『宇宙』・『サイバー』3つの空間

中国は、海洋、宇宙、サイバーという3つの空間で主導権を取りたいと思っているようです。特に宇宙とかサイバー空間とか、まだルールの確定してないところは空き地のようにとらえていて、まず手を付けておきたい。それに、アメリカを怒らさなくても主導権は取れるという自信を持っているとみていいでしょう。海洋は自分たちが遅れてるとみていますので、それはなんとか取り返したいという意図があると思います。

東シナ海に関しては、今 中国が他国に揺さぶりをかけても得しないように思います。実際に、日本に警告などでプレッシャーをかける頻度を見ていると、最近はずっと月3回ぐらいで横ばいです。

日本から見れば、中国は理屈に合わなくても強引に事を運んでいるように見えるかもしれませんが、ちゃんと自分なりのスケジュールや理論があります。
そのうえで、これぐらいだったら許されるだろうという範囲を実行するんですが、他国の受け取り方とずれが生じると、理屈に合わないように見えてしまうのでしょう。

11月9日放送「あしたのコンパス」(後半)より番組アーカイブ https://www.houdoukyoku.jp/archives/0004/chapters/25014

前編はこちら

“トランプ大統領”就任までのカウントダウン

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あしたのコンパス
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