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ニューヨークは絶望に包まれた…。
トランプ大統領誕生に対する外国人の本音【前編】

トランプ大統領誕生!その時、外国人はどう思った?

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Jan 18, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・トランプ氏当選のニュースはアメリカ人を絶望させた
  • ・彼は政治家ではなく、生粋の“ビジネスマン”である
  • ・「暗殺されるのではないか」という噂も…

2016年11月、ヒラリー・クリントン氏との大接戦の末、アメリカの次期大統領に当選を果たしたドナルド・トランプ氏。しかし、アメリカ国内ではデモが行われるなど、その当選に不安や疑問を抱いた人は少なくないようだ。アメリカ大統領選の開票が行われた、2016年11月9日。その日、外国人たちはいったいなにを思ったのか。7回目となる今回の座談会では、日本に住む外国人たちの赤裸々な本音を聞いてみた。

今回の参加者は…

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トランプ氏が当選したあの日、いったいなにを思ったのか

――“暴言大統領”なんて呼ばれているトランプ氏ですが、当選した時、どう思いましたか?

タイラー:まさか当選するとは思ってなかったんですけど、そこまで意外でもなかったですね。最近、アメリカでも言論に対して厳しくなっていて、ディベートでも意見が異なるとすぐ「レイシスト!」とか言われてしまう。だけどトランプ氏は思ったことをなんでも口にするので、言論統制に不満を抱いている層からは支持されたのかと思います。僕は好きじゃないですけど(笑)。

サム:僕も彼のすべてが好きじゃないです。

(一同苦笑い)

サム:彼は自己中心的でワガママなので、国のトップに立つのは非常に危険だと感じています。だから、正直ギリギリの勝負になると思っていました。それでも選挙戦の2、3週間前まではヒラリー氏が勝つと思っていて。だけど、FBIでの手紙が流出してしまった時に、「あ、これは終わった…」と思いました。そこからはほとんど寝られなかったですね。

タイラー:いまだにトランプ氏に投票した人は隠していると思いますよ。いまが一番危険ですからね。トランプ氏の選挙戦に参加した人がトラブルに巻き込まれたりとか…。

ロレッタ:そもそも今回の選挙では、どちらの支持派からも不満の声があがっていたんです。どちらが当選してもショックというか。それでもトランプ氏は最低だと思ってましたけどね。トランプ氏の当選直後、ニューヨークではお通夜みたいなムードが漂っていて。「もう希望がなくなった…」と口にしている友達が大勢いました。

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――オバマ氏の時とはだいぶ違う状況なんですか?

タイラー:彼のことを「嫌い」と言う人はいましたけど、今回ほどではなかった。オバマ氏の時は、もっと上の年齢層の人たちが彼を嫌っていたんですけど、今回は若い世代がトランプ氏を嫌っていて、だからこんな風に声があがっているんだと思います。

ロレッタ:大都市に住んでいる人たちはヒラリー氏を支持していたけど、田舎に住んでいるような人たちはトランプ氏を支持していたという分析があるんです。そういう人たちは、ずっと自分たちの声が無視されていると感じていたから(トランプ氏に投票した)。

サム:都会の生活と田舎での生活がどんどん乖離しているのは関係しているかもしれないですね。田舎に住む人たちからすると、自分たちのコミュニティに移民がいないので、差別ではなく単純に「外国人が怖い」と。だからこそ、トランプ氏に投票したのでは、という意見もあります。

ダイアナ:やはり交渉をする時には、相手の文化を理解することが大切。だけど、トランプ氏はその文化を理解しようとしてくれなさそうだから困っています。世界の景気や貿易にも悪影響を与えるかもしれない…。やはりトランプ氏では不安だということで。それはどの国も一緒で、世界の動きは変わっていくと思います。

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トランプ氏はアメリカのことなんて考えていない!?

――トランプ氏はアメリカの経済のことは考えている?

サム:考えてないと思います。

タイラー:彼はカリスマではあるんですけど、プランがまったくない。

サム:彼はやはりビジネスマンなんです。でも、国はビジネス会社ではない。たとえば、先日、トランプ氏が中国を無視して直接台湾とコミュニケーションをとったという報道がありましたけど、それはネゴシエーションのやり方のひとつだと思うんです。でも、そういうネゴシエーションはビジネスだと成り立つけど、国家間では成り立たない。

タイラー:危ないよね。

サム:そう、危険。そして彼は自分の利益しか考えていないので、アメリカの経済なんてどうでもいいんだと思います。まさに独裁者のような考え。

ロレッタ:ただし、アメリカはそう簡単に施策を生み出す国ではないので、すぐに変動することはないと思います。みんなトランプ氏がいることで乱れちゃうと心配してますけど。

――ロナルド・レーガン氏もはじめはトランプ氏のようだったという意見がありますが…。

サム:いや、全然レベルが違いますよ。彼は一応経験もあったし、ポリシーもあった。だけど、トランプ氏にはそれがないんです。感謝祭の時にアメリカに戻っていたんですけど、そこで会った友人がトランプ氏は暗殺されるんじゃないかと言っていました…。
最近のアメリカでは、民主党と共和党との間で冷静な議論が成り立たない。そこで感じているのは、もしかすると共和党が政策よりも権力を優先しようとしているのではないかということ。彼らは国のことはどうでもよくて、自分たちの利益だけを優先したいんですよね。

構成・文=五十嵐 大
取材協力=在日本留学生会協議会(CISA)、エコッツェリア協会

【今回の参加者】

タイラー:アメリカ出身。滞日歴4年。翻訳とマーケティング関係の仕事に携わっている。

オル:ナイジェリア出身。滞日歴1年。芝浦工業大学の大学院生。電気通信技術を専攻している。

サム:アメリカ出身。滞日歴5年。現在は起業家として独立している。

ラム:インド出身。滞日歴2年。現在19歳で、東京工業大学の1年生。

ロレッタ:アメリカ出身。滞日歴1年。大学院に通いながら、“KemushiChan”名義にて、YouTuberとしても活躍。

ダイアナ:ペルー出身。滞日歴1年半。専門学校で経営を勉強中。

アイミ:サウジアラビア出身。滞日歴4年半。フリーランスのフォトグラファーとして活動中。

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