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「安価」「自分だけ」がキーワード。葬儀とお墓は今どうなっているのか?
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「安価」「自分だけ」がキーワード。葬儀とお墓は今どうなっているのか?

特集「40代。実は身近な『死』の存在」第2回

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Feb 07, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・もっとも増えているのは、お金を掛けない葬儀
  • ・散骨からダイヤモンドまで、お墓はバリエーション豊か
  • ・オリジナルな葬儀やお墓は、周囲の目を気にすることも大切

誰もがいつかは死を迎える。弔いは伝統や風習に則ってねんごろに行われるのが通例だけど、近年はちょっと事情が変わってきたようだ。故人や遺族の意向に応じて、多彩な方法が採られるようになってきた。

「葬儀もお墓も、様々なものがある時代です。その背景には生前の故人の意向が強く反映できる時代性に加え、『伝統にとらわれる必要はない』『お金を掛けたくない』といった、葬送に対する意識の変化が考えられます」

こう語るのは埼玉県で寺院住職を務めるKさん。匿名を条件に実情を教えてもらった。まず具体的に、近年どういった珍しい葬儀が執り行われているのだろうか。

家族葬や“ゼロ葬”など、お金を掛けない葬儀が増加中

「もっとも増えているのが、家族やごく親しい人たちだけで静かに営まれる家族葬というものです。焼香や香典も受け付けますが、参列者が従来の一般葬に比べて少なく、費用は30〜120万円程度と一般葬に比べて安価で済みます。さらに直葬やゼロ葬といったものは、葬儀を行わず火葬場で荼毘に付し遺骨を引き取らないというもので、10万円以下で済む場合も多いです。いずれも様々な事情でお金を掛けたくないという遺族や故人の意志に基づくケースが多いですね」

一方、趣向を凝らした一般葬も増えているのだとか。

「ごく、まれではありますが、たとえば故人からのビデオレターを流したり、生前の好物を後席で振る舞ったり。また音楽が好きな故人のために、好きな音楽で送り出したり、生演奏を取り入れるといった事例もあると聞きます」

そういったサービスの提供を謳う葬儀社も、ネットで検索すればすぐにヒットするほどに、増加しているようだ。

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古式ゆかしき伝統的な葬儀も、今後は列席するケースが減っていくのかもしれない

凝った墓石か散骨か。2極化が進むお墓のトレンド

さて、葬儀に比べてさらにバリエーション豊かになりつつあるのがお墓や遺骨の納め方だ。近年注目を集めているのが、霊園などが管理する樹木葬。植樹や森をモニュメントにして、周囲に遺骨を埋葬するというものだ。

また、無人の離島全体を埋葬のための敷地にしている業者もある。
さらに交通の便のいい駅前などに、ビル型の納骨堂を建てるという事例も増えているようだ。それらは墓参の際には納骨エリアから故人の遺骨が指定のスペースまで、機械式で運ばれるシステムを採用しているところも多いとか。

「また一般のお墓でも、生前の姿や故人にちなんだ形にしたり、メッセージを刻んだ墓石にするといった珍しいものも増えています」

さらに、“散骨”を選択する人も増えているという。
故人にゆかりのある海などへの散骨は割と知られているが、近年ではバルーンに乗せて成層圏で散骨する“宇宙葬”などと呼ばれる一風変わったものも。

「ただし、散骨は条例などで許可が下りなかったり、違法となる地域もあります。請け負う業者の見極めや、事前の話し合いをしっかり行うべきでしょう。また、ご遺骨をすべて散骨してしまうと、将来参拝すべき場所を失ってしまうことにもなりかねません。お墓を別途用意したうえで、ご遺骨を分ける“分骨”したうえで散骨されることをおすすめします」

加えて、遺骨をダイヤモンドに加工するサービスなんてものまで。いずれも費用は地域や業者によってまちまちなのだとか。

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葬儀は身内のためだけではない。“空気を読む”ことも、ときに重要

冠婚葬祭の選択肢は増えるばかりだ。「こういった葬送を積極的に取り入れるご遺族は少数という印象です」とKさんは語るが、この先増えていくことは間違いないと言っていいだろう。

「故人や遺族の意志も大切ですが、周囲の目もそれなりに気にするべきと言えるでしょう。一般的ではない方法を選ぶことで、親族や周囲からの反感を招く事態も多く見かけます。葬儀やお墓は故人のものと思われがちですが、残された人たちの心の整理をするための側面もありますから、慎重な選択が求められます」

「死ぬときくらいは自分たちの好きにしたい」という現代的な思考と、「周りの目と礼儀」は、相反することが多いもの。加えて葬儀やお墓の問題は、いざ亡くなってからの準備では骨が折れる。今のうちから、「自分が喪主になったらどうすべきか」、さらには「自分の番のときには…」と、しっかりシミュレーションしておくことも、大切といえるかもしれない。

文=吉々是良
イラスト=さのさくら

40代。実は身近な「死」の存在
vol.2

「安価」「自分だけ」がキーワード。葬儀とお墓は今どうなっているのか?(この記事)

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