手遅れになる前に…人生を“生き直せる”40代からの「新終活」とは?
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手遅れになる前に…人生を“生き直せる”40代からの「新終活」とは?

特集「40代。実は身近な『死』の存在」第4回

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Feb 09, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・高齢者だけのものじゃない!? “新終活”の考え方
  • ・新終活を始めるタイミングは「転職」と「保険見直し」
  • ・はじめの一歩は「自分の遺影選び」と「家系図作り」

人生の最期に向けた準備を意味する「終活」というキーワードが、近年しばしば話題になっている。高齢者向けと思われているが、若い年代から始めるとメリットが大きいのだとか。そんな終活を新しく定義した「新終活」を提唱する、『失敗しないエンディングノートの書き方』の著者・石崎公子さんに話を聞いた。

高齢者だけのものじゃない!“新終活”の考え方

「“終活”は死後の整理をスムーズにする行為と考えられがちですが、本来の意味は過去を振り返り、未来を想像することで、今を大切に生きることにつながるものなんです。私はそんな考え方を知ってもらい、若い年代から終活を始めてほしいと考え、“新終活”という言葉を使っています」

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キャリアコンサルタントの資格を持つ石崎さんによると、「新終活はキャリアプラン作成と同じようなもの」なのだとか。キャリアプランは仕事に関して成し遂げたい目標から逆算して、現在何をすべきかを考えるもの。新終活でも同様に、やりたいことを自分の最期から逆算して考えることで、今を豊かに生きられるのだという。

「人の最期は、生き方の積み重ねでできています。だから、年を取ってから理想の最期を考えても手遅れなことが多い。だから、早くから始めた方がいいんです」

とはいえ、なかなか人生を振り返ったり、先々を思い描いたりするのは難しい。どのようなプロセスで進めていけばいいのだろうか?

「まず職務経歴書で過去を振り返る転職時や、将来設計をする保険の見直しなど、ちょっとした“人生の転機”が新終活の始めどき。悲しいことですが“親しい人の死”も考えるきっかけになるはず。30代後半〜40代前半はそろそろ死を身近に感じる場面に遭遇すると思うので、その時が始め時といえるでしょう」

はじめの一歩は「自分の遺影選び」と「家系図作り」

では、新終活とは具体的に何をしたらよいのだろう?

「まずは、“自分の遺影”を思い描いてください。どこで誰と何をしているときの写真ですか? それを見た親しい人にはあなたのどんな思いが伝わるでしょうか? 自分の死後、何を遺したいかを念頭に置くことが新終活の基本です。また市販されている『エンディングノート』を見てみましょう。書き込む必要はありませんが、どんな方法で人生を振り返るのべきかがわかります」

エンディングノートとは、死に備えて自分の希望などを書き記すノートのこと。遺したい思いや財産管理に関する事項のほか、過去を振り返り、未来を思い描いてメッセージを記す欄がある。目を通せば、何を振り返り、考えるべきかが見えてくるはずだ。

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そして次のステップは、人生を俯瞰すること。転職タイミングなら、職務経歴書を書いたり、保険の見直しをすることで将来に思いを巡らせるのも手だが、石崎さんが勧めるのは、家系図を作ること!

「祖父母、両親の兄弟まで家系図を書いてみましょう。結婚している人はパートナーの家系図も書けるといいですね。
祖父母までは書けるでしょうが、両親の兄弟となるとどうでしょうか。親と話しながらでないと書けないことも。
ここがポイントで、親と話すと、『親戚のあの人はああだった』『祖父母の若い頃はこうだった』などと雑談が始まります。周囲の環境や自らの生い立ち、DNAを感じて現在の自分の立ち位置が見えてきます。また、そんな雑談からお墓はどこにあるのかなどの話題も出るでしょう。すると、具体的な将来像を考える機会が生まれます」

ここで重要なのは、あらゆる事象を“自分事”として捉えることだ。たとえば、親のお墓に対する考え方を聞きながら、「自分が親の立場ならああしたい」などと自分に置き換えて考える。すると、自然と自分の将来に対する考え方が形成される。また、結婚している人は、それを踏まえてパートナーと将来について話し合い、「自分が選びたい方向性」と「選びたい理由」を深く考えることもポイントとなるようだ。

新終活で得られるのは「全ての物事を“自分事化”する力」

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新終活のメリットは、理想の将来が明確になることはもちろん、“新しい視点”が手に入ること。今まではスルーしていた、ニュースも自分事化して、『もし自分が当事者だったら…』とリアルな感覚を持てるようになります。それにより、一日一日を大切に生きられたり、物事を俯瞰して考えられたりするようになりますよ」

死は、誰の頭上にもいつ訪れるかわからない。インドのマハトマ・ガンディーは「永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ」という言葉を遺した。新終活を始めると、そんな高度な考えを身につけることができるのかもしれない。



石崎公子さん
個人事務所travessia代表。総合広告代理店でプロデューサーとして活躍後、2007年に退社。翌年に現事務所を開業。国家資格キャリア・コンサルタント(JCDA認定CDA)、終活カウンセラーなどの資格を有し、企業や個人のコミュニケーションやブランディングのアドバイスを行う。エンディング・ノートに関するセミナーのほか、40歳以上を対象に、その人らしい生き方・働き方を追求する勉強会も開催。著者に『失敗しないエンディングノートの書き方』(法研)。

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文=向川 毅
イラスト=さのさくら

40代。実は身近な「死」の存在
vol.4

手遅れになる前に…人生を“生き直せる”40代からの「新終活」とは?(この記事)

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