花粉症には“二次災害”があった! 皮膚炎や果物・野菜アレルギーまで
Main 20981cc3 ed34 4ba0 bdbd e3c09cddd501
花粉症には“二次災害”があった! 皮膚炎や果物・野菜アレルギーまで

今年もついに花粉症の季節が到来しました。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ等、辛い症状がありますが、実はこれ以外にも意外な“二次災害”があるのです!                  

Profile f7df658e 8f35 47f7 acad 8d27495bbdf6
Feb 24, 2017 by Watanabe Chiharu Commentator

3 Lines Summary

  • ・「花粉皮膚炎」は花粉が皮膚に付着して発症 
  • ・女性やアトピー患者の方は要注意!
  • ・花粉症から連鎖する「果物・野菜アレルギー」も!

花粉が皮膚に付くと起こる「花粉皮膚炎」

花粉症の方はくしゃみ、鼻みず等の鼻炎症状と、目のかゆみ等で悩まされます。しかし最近では、花粉が肌に直接影響を与えて皮膚炎を起こすことも知られてきました。

それが「花粉皮膚炎」です。

目のまわり、あご、首など、露出している部分に皮膚炎をおこし、かゆみ・赤みが出ます。上まぶたが赤くなったり、かさかさするケースも多く見られます。肌がヒリヒリしたり、白く粉っぽくなることもあります。

花粉症でかいた皮膚はバリア機能が低下

「花粉皮膚炎」は、体内に花粉が入ることで起きるのではなく、花粉が皮膚に付着することで症状が現れます。

しかし、花粉症のために目をこすったり、鼻を一日中かんだりというような摩擦行為をしてしまった結果、目や鼻の皮膚のバリア機能が低下すると「花粉皮膚炎」が生じやすくなるのです。これが花粉症の“二次災害”と言われる所以です。

6c563629 1685 451f bd0d 393af2ade1b6

「花粉皮膚炎」を引き起こすのは、春先のスギが多いですが、秋のブタクサの花粉で生じることもあります。

「花粉皮膚炎」患者は、男性1:女性12

「花粉皮膚炎」は、幅広い年齢層に生じますが、特に女性に多くみられます。
男女比は何と1:12で、女性に圧倒的に多いのです。女性の場合は、目元の化粧や化粧落としで、肌のバリア機能を傷めることがあるためです。メークをきれいに落とそうとするあまり、目元をこすり過ぎないようご注意を。

アトピー性皮膚炎の30%は春先に悪化

アトピー性皮膚炎があると、もともと皮膚のバリア機能が低いため、皮膚の中に花粉が入りやすく、悪化しやすくなります。また、花粉が皮膚に付着してかゆくなり、かいてしまうことが原因になる場合もあります。アトピー性皮膚炎を持つ30%の人が、春先の花粉の時期に悪化するといわれています。

予防のためにも、ていねいな保湿を

赤くなっている部分があったら、肌に直接花粉が付かないよう、ワセリン等で保護するのも有効です。洗顔は、弱酸性の石けんで、よく泡立てて、泡で洗うようにしてください。

花粉症から連鎖して果物・野菜アレルギーにも!

近年、花粉症が引き金となって、生の果物や野菜などにアレルギー症状が出る「花粉・食物アレルギー症候群」も増えています。花粉症の人が特定の果物や野菜を食べた時に、口の中や唇の粘膜が腫れて違和感やしびれを自覚します。

35654087 3720 436d a22b 7f5561b7a81e

通常は口の中の症状だけで収まりますが、顔がむくんだり、じんま疹、腹痛が生じることもあります。更に重い場合には呼吸困難などを生じ、重篤なケースではアナフィラキシーショックを引き起こすこともあり得ます。

果物・野菜を花粉の侵入と勘違い

花粉アレルギーがある場合、花粉が体内に入ると異物として認識し、それに反応する抗体が作りだされます。ところが、特定の果物や野菜に含まれるアレルゲンの構造は、花粉のアレルゲンと構造がよく似ているのです。そのため抗体は、花粉が侵入してきたと勘違いしてしまい、果物や野菜のアレルゲンに反応、アレルギー症状を起こすのです。

スギ花粉症の人はトマトに注意!

花粉と似たような原因物質が果物や野菜にあるなんて、ちょっと意外な感じがするかもしれませんが、実はたくさんあります。

333870d2 2314 4a55 8e1b b21214788c4e

花粉症の1割が果物・野菜アレルギーに!

花粉症の人が全員、野菜や果物アレルギーになる訳ではありませんが、スギ花粉症患者の7~17%、シラカンバやオオバヤシャブシの花粉症患者に至っては20%の人が、「花粉・食物アレルギー症候群」になるとされています。花粉症患者全体では、10人に1人が「花粉・食物アレルギー症候群」を発症するということです。

加熱すると食べられる場合もあるが…

果物や野菜のアレルゲンは熱に弱く、加熱すれば食べることができることもあります。ただし、花粉症にアトピー性皮膚炎を合併している場合は注意が必要です。加熱したものを食べて、すぐにはアレルギー反応は出なくても、24時間以内にアトピー性皮膚炎が悪化したとの報告もあります。

54b68b65 6697 48a5 b709 7e439a71fe10

また、大豆に含まれるアレルゲンには、熱や加工に強いものがあります。納豆・みそ等の発酵食品では、アレルギー症状はほとんど起きませんが、豆乳では重い症状を起こすことがあります。

症状が出たら、抗ヒスタミン薬や副腎皮質ステロイド薬で、症状の進行を抑えるようにします。喘息発作、ショックなどの重い症状の場合は、救急外来を受診してステロイド薬の点滴治療を受ける必要があります。

App icon

ホウドウキョク

ニュース

Fuji Television

Appstore badge

Google play badge

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

Profile f7df658e 8f35 47f7 acad 8d27495bbdf6
渡邊千春
Commentator
Thumbnail 85fe4754 5534 4c58 b19c a6eb84571aa7
うつ病なのによく食べ、よく眠る。 若い女性に急増の「非定型うつ」とは?
Apr 01, 2018
3.5
Watanabe Chiharu
Commentator
Thumbnail 7d9fc7a6 6f84 45ea a42b 8f1cb2d5bfda
AGA(男性型脱毛症)発症は1200万人超! 医師はどのように治療するのか?
Nov 04, 2017
4.0
Watanabe Chiharu
Commentator
Thumbnail 9d51f1f5 f915 4cfb 8212 38597e367d13
AGA(男性型脱毛症)になるかどうかの分かれ目 「母方の祖父」の頭髪チェックせよ!
Nov 03, 2017
3.5
Watanabe Chiharu
Commentator