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「海辺でオレンジフラッグを見たら」“防災ガール”の津波プロジェクトとは

今月11日で、東日本大震災から6年を迎える。
ホウドウキョクでは一般社団法人防災ガールの田中美咲代表理事に、防災ガールの津波プロジェクトについて話を聞いた。

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Mar 10, 2017 by Suzuki Makoto Reporter

3 Lines Summary

  • ・東日本大震災をきっかけに“防災ガール”を設立。防災をお洒落で分かりやすいものに
  • ・津波防災普及啓発プロジェクト「#beORANGE」
  • ・常に防災のことを考えることは難しいが、“この日だけは考えよう”という姿勢が大切
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防災をお洒落で分かりやすいものに

防災ガールは、東日本大震災をきっかけに田中さんがたちあげた団体。
若い世代にとって防災は、楽しくない、面倒くさい、ダサい、マジ無理!というイメージだが、田中さんは「もっと防災をお洒落で、分かりやすいものにしたい」と考えた。

田中さんーー「震災をきっかけに、働いていたIT系の企業を辞めて、福島に引越し復興支援活動に参加しました。現場では自分のITやSNSのスキルが求められていることを知り、自分でやりたい、やらなきゃという気持ちに駆り立てられて防災ガールを始めました。」 

SNSを通じて集まったメンバーは、いま全国で120名。中には田中さんが一度も会ったことのないメンバーもいるという。

また、70以上の企業や行政と連携し、「防災が当たり前の世の中にしたい」(田中さん)と日々活動している。 

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津波防災普及啓発プロジェクト「#beORANGE」

防災ガールが昨年立ち上げた津波防災の普及啓発プロジェクト、「#beORANGE」。

「オレンジは津波防災の色」として、オレンジを使ったフラッグを津波避難ビル・タワーに掲げ、緊急時の避難先を解りやすく示す。また、オレンジフラッグを活用した避難訓練も実施するなど、海と共存できる社会を目指す。

田中さんーー「サーファーは海に出ると揺れもわからないし、防災放送も聞こえません。また、いまの行政の津波対策は住民向けで、外国人や観光客にわかりづらいものも多いです。私たちは、視認性高いもの、視覚で逃げることを考えました。」 

津波プロジェクトは昨年、静岡、愛知、高知の3県でスタートし、現在73市町村で165本のフラッグが設置済みだ。

プロジェクトを行うには地域住民の理解が大切だが、このプロジェクトの中で、田中さんにはさまざまな気づきがあったという。

「地元の防災対策はNPOや消防団などたくさんの団体が行っていますが、ヨコの連携がありませんでした。そこにオレンジが入るとヨコの連携が生まれました。また、若手が主導することで、地元の高齢者だからこそ知る情報の継承もできました。一方で、地域によってはこれまでやってきた防災文化の伝承もあるので、オレンジを理解してもらうのに時間がかかるところもありました。」 

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防災を常に考えることは難しいが、“この日だけは考えよう”ということが大切

このプロジェクトでは、賛同者を可視化するために、オレンジ色のミサンガを開発した。このミサンガは10種類以上の防災機能を持っていて、笛になったり、紐がパラシュートと同じ材質でテントが張れたり、中にはデンタルフロスが何十本も入っていたりと、防災アイデアが満載だ。

熊本地震の復興支援にあたっていた陸上自衛隊員のアドバイスやサーファーの「これなら身に着けたい」という声をもとに開発したという。 

防災ガールでは、学校にも出向き子どもたちに防災教育を行っている。

田中さんーー「これまでは津波てんでんこのように、過去の歴史を伝えることが多かったのですが、今の子どもたちにはかなり昔に思われて、自分たちの情報になりづらいことがあります。私たちは子どもたちと10歳程度の年齢差がありますが、私たちにとって楽しい防災は子どもたちにとっても楽しめると思ってやっています。」 

いよいよ3.11だが、田中さんは「防災をいつも考えていることは、誰でも難しいので、この日だけは考えようということが大切」という。

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学校の防災教育にもオレンジを…

「オレンジプロジェクトは4月から宮崎県全域で始まります。防災ガールでは、このプロジェクトを全国に広げ、企業や行政と連携を深め広げたいと思っています。また、沿岸部で努力義務化・条例化も目指します。学校では防災教育の中に、オレンジを盛り込める環境を作りたいです。」 

防災を若い力が変える。
日本中の海にオレンジフラッグがはためく日は近い。 

動画はこちら
https://www.houdoukyoku.jp/archives/0008/chapters/27561

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