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あなたなら、どうする?「もし、明日から働けなくなったら」夫婦3組のリアルな本音

特集「もし、僕が明日から働けなくなったら」第1回

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Mar 13, 2017 by editors room Reporter

3 Lines Summary

  • ・子持ち、専業主婦家庭「35年ローン、万一も視野に入れて見直し時期に」
  • ・子なし、共働き夫婦「夫が倒れたら、子どもは一旦諦めないと」
  • ・子持ち、フリーランス夫婦「何があっても収入がゼロになると思ってない」

「もし、自分が働けなくなったら…」なんて夫婦で話し合ったことはあるだろうか? ライフネット生命の調査(2014年)では、「夫が病気やケガで長期就業不能になった場合を考えたことはあるか?」を既婚女性1000人(既婚かつ住宅ローンを組んでいる20〜49歳)に質問を投げかけている。それによれば、「ある」が63.2%、「ない」が36.8%だ。

“現実から目を背けている人が少なくない”“想像する人はこんなに多いのか”など、抱く印象は人それぞれだろう。ただ、各夫婦の環境により、確実に意識は違うはずだ。そこで、
(1)専業主婦家庭
(2)共働き家庭
(3)夫婦ともにフリーランスとして働く家庭
という30代3組にインタビュー取材を敢行。“もしも”をイメージして語ってもらった。

(1)子持ち、専業主婦家庭「35年ローン、万一も視野に入れて見直し時期に」

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<プロフィール>
夫:印刷系企業勤務(32歳)
妻:専業主婦(35歳・元派遣社員)
息子:1歳3カ月
住居:戸建て購入
保険:生命保険、医療保険、学資保険

結婚4年目、印刷系企業に勤めるKさんは、つい最近35年ローンで都内近郊に一戸建てを購入。「家に帰るのが毎日楽しみ」とはにかむKさんに冷や水を掛けるようだが、「もし、長い間働けなくなったらどうする?」と聞いてみた。

――万一を考えたことはありますか? 備えはしています?

「うーん…ないかな」

「私は考えたことありますよ。保険に入っておかなきゃとか」

「それは確かに。月々11万円の住宅ローンなんですが、特定の病気で1年間働けなくなったり、ガンと診断されただけで残金がゼロになる保険も含まれています。だから、僕が働けなくなっても家の心配はないですね。貯蓄は年収より少ない位。1年半は生活できるかな」

「でも、本当にそうなったら心配。出産前、フルに働いていた時は、私の収入が貯金、夫の収入が生活費と決めてました。でも、そのバランスが崩れちゃって。今、お金の整理ができていない状態ですし」

「生命保険、医療保険には入っていますが、実は入り過ぎで。見直し時期にきてますね」

――お子さんも小さいですし、両親に頼ることは考えませんか?

「親に頼ることはあまり考えていないんです。だから、妻が頑張る以外に方法がない」

「もしもの時は保育園に預けて働くしかないです。ただ、ちゃんと稼げるのかは心配。手に職があるわけじゃないですし。以前は接客業で夜が遅かったので、職種は変えなきゃいけないですよね。あとはバイト、パートの掛け持ちですけど…」

「正社員じゃなくてもいいと思うけど、最低月15万円位は必要になるから結構大変だよね…」

――万一の状況に陥った方に、これまで遭遇したことはありますか?

「元の職場で、旦那さんが大病を患った方がいて、その人はフルタイムで働いてました。詳しい状況は知らないけど、不安だったんじゃないかな。子どもがいなかったからまだ良かったのかもしれないけど」

「子どもはいる、いないでホント違うよね。学資保険に入っているけど、教育費も心配だし。これからは、お金・保険回りをちゃんと見直さないと。あとは、ホント死なないようにしないとね(笑)」


(2)子なし、共働き夫婦「夫が倒れたら、子どもは一旦諦めないと」

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<プロフィール>
夫:銀行勤務(34歳)
妻:銀行勤務(34歳)
子ども:なし
住居:賃貸マンション
保険:生命保険、医療保険

ともに大手銀行に勤めるMさん夫婦は結婚2年目の新婚。子どもはまだいないが、5年以内に自宅の購入を予定し、現在は都心にほど近い地方都市に居を構えている。家族としての人生を歩み始めたばかりだ。

――「急に働けなくなったら」って考えたことがあります?

「ないですね」

「私も全然ないかも」

「生命保険や医療保険は厚めにしてますけど、それ以上は考えていませんね」

――一番心配なのは?

「やっぱり生活費ですよね。今は自宅のローンもないし、子どももいない。夫が働けなくなったら大変ですけど、私も働いているし、何とかなると思います。でも、子どもを作るのは一旦諦めないと」

「そこは確かに。ただ、傷病手当金は入るし、それを理由に会社もクビにはできない。期間の限度はあると思いますけど」

「そう考えると、仕事は続けなきゃと思います。今はいつ辞めてもいいって気分でやってますけど」

――他に対策はしていますか?

「実際、保険入るくらいしか対策ないですよね。資格はあるけど、銀行系でしか活きないし。今の仕事をやりながら、万一を考えて資格を取るとかも、考えられないです」

「あとは、貯金。結婚してから二人でお財布を作っているんですが…。そんなに貯まってないから一瞬でなくなりますね。切り崩しても半年くらいかな」

「保険に入って、お小遣い制度にして、一応できることはやってるよね」

――もしもの時、奥さんはどうやって家計を支えますか?

「働く時間を増やす、かな。残業を増やすとか…」

「でも、世の中的に残業を失くす流れだよね。会社で副業は禁止されてるし、破れば解雇。今後、副業が解禁される流れになるかもしれないけど。だから、結局は経費を削るしか、家計を助ける方法はない。残業減らすんだったら、副業OKにするくらいの柔軟性がほしいな」

(3)子持ち、フリーランス夫婦「何があっても収入がゼロになると思ってない」

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<プロフィール>
夫:フリーライター(39歳)
妻:フリーライター(37歳)
娘:4歳
息子:2歳
住居:賃貸マンション
保険:医療保険、学資保険

夫婦ともにフリーライターとして活躍するOさん夫婦。郊外の閑静な住宅街のマンションを借り、可愛い盛りの子ども2人がいる4人家族だ。そもそも夫婦とも会社に所属しない生活とは、どんなものなのだろうか。

――不安になることはありませんでしたか?

「不安はなかったですね」

「夫にイラっとしたことは…。結婚してから2回、夫のベースとなる収入が無くなった時期があったんです。1度目は結婚してすぐの頃。子どもはいなかったし、ゆくゆくは辞めると思ってましたけど。実家の父は公務員なんですが、『訳分かんない』って反応でしたよ」

――2回目はお子さんもいて、ですよね。将来不安はなかったんですか?

「辞めることには、『もうちょっと考えてよ』って思いました。ただ、この生き方ができるってことは楽観的なんです。普段から特別蓄えているわけでもないですし」

「とはいえ、保険も子どもの将来のための貯蓄もしてますけどね。大前提としてですが、働けば働くほどお金を稼げる経験を20代にしちゃったんですよ」

「3日間ろくに寝られないこともあったし。もちろん体調の心配はありますけど、その経験があるから、何とかなるだろって」

――腕ひとつでやってきた、自負みたいなものでしょうか。

「それに、今回の趣旨とは違いますけど、本当に夫がダメになったら捨てようって(笑) 自分一人の力で稼げるって思ってるんです。だから、万一の蓄えより、自分が仕事しようって思いが強いです」

「あとは、どんな状態になっても、完全に収入がゼロにならないと思ってます。頭と指先が動けば、何かしらお金になる。会社に所属できなかったら仕事がなくなるわけではないですから」

「確かにいくら体調崩しても、よっぽどのことがないと、夫婦どっちもゼロにならないよね」

――将来、何が一番心配ですか?

「一番怖いのはメンタルヘルスかな。大丈夫だと思うけど」

「収入面よりも、体を壊すこと」

「住宅ローンもないし、車もない」

「家を買う話もあったんですけど、両方フリーだとローンを組むのも大変だし。そのまま立ち消えしました。賃貸なら家賃払えなくなったらサッと移動できるし。もしかすると、無意識に、大変になりそうなことはしていないのかもしれませんね」

立場の違う3組。彼らの備えと価値観はどう映っただろう。週末あたり、一度夫婦で語り合ってみてはいかがだろうか。

文=向川 毅

【特集「もし、僕が明日から働けなくなったら」】

第1回  あなたなら、どうする?「もし、明日から働けなくなったら」夫婦3組のリアルな本音(この記事)

第2回  「もし明日から働けなくなっても“お金”は大丈夫」保存版マニュアル

第3回  大黒柱を妻に託す、「主夫になる」という選択

第4回  “自己責任社会・日本”を変えるカギは「増税」にあった

第5回  「働けなくてもいいじゃないか!」働けない=無価値という“思い込み”を疑え

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ホウドウキョク編集部
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